1211060712110608 この刀を預かる老役の目はこうした名刀に関しては、たいしたもののようです。隼人が思います。

 あの侍は旗本の株を買うたばかりか、金銭では購えぬ名刀の大小を手に入れ、のみならず殿中勤仕のために脇差を磨り上げるのだ。
 心までがすっかり翳ってしもうた。「的矢六兵衛」と書かれた付箋を紙縒で脇差の鍔に留めながら、隼人はのしかかる闇に肩をすくませた。

 うーん、この新的矢六兵衛はいったい何者なのでしょう。私は刀、日本刀って何の興味もありません。だがこの日本刀に驚くほど詳しく、そして驚くほど執着する方にお会いしたことがあります。12110604今が現代が日本刀、新刀が作られる最盛期のときのようです。もはや、日本刀は武器ではなく、高価(現実に売買されるときは驚くほど安くなる)な美術品のようです。
 この新的矢六兵衛は一体どんな侍なのだろうか。