1211270112112702  さて今日は新的矢六兵衛の挙動が語られます。津田玄蕃のいう話なのです。目の前の六兵衛はもとの六兵衛と同じ御書院番士として、そのまま演じているのです。

「的矢六兵衛殿じゃ」
 ハテ、何を言うておるのかと思うた。前の並びにも、あの貧相な的矢六兵衛の背中はない。

 その新的矢六兵衛の脇差の小柄にも的矢家の家紋が象嵌されているのです。
12112605 でも私の家も家紋はありますね。でもこのままではどうなるのかなあ。私のここのサイドバーに花個紋女将ブログがリンクしてありますが、もうこういう時代になったかなと思うのですね。私は自分の家の家紋は少しも気に入りません。

「もし、小さ刀をおまちがえではござらぬか」
 と拙者は尋ねた。
「いや」
 侍はひとこと、きっぱりと否んだ。

 この小説で新的矢六兵衛が声を出したのは、初め12112606てだと思います。この回の「いや」が2回です。
 しかし玄蕃のこのときの思いは、読むものみんなが同じでしょう。間違いだと思っても、その目の前の侍は「いや」としか答えないのです。
 さてさらに明日を待ちます。