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 殴り返すのは暴力だからいけないというのは絶対にないんですね。暴力だって、心から思ってやったのなら決して悪い影響は与えない。これはどんな場合もそうで、母親の場合でも、父親の場合でもそうだと思います。
 たとえば子どもが父親を殴ったとか、母親を殴ったとか、父親や母親とけんかしてうちを出てしまって、少し経って帰ってくるならいいけれど、そうじゃなくてそのまま出ていってしまったというのは、父親と母親の責任が一〇〇パーセントでご当人にはあまりない。それはどこかで間違えたのであって、間違えざるを得ない事情というのが人間にはありますから、別に父親や母親のせいだとは言い切れないし、言えないけれど、最終的に責任を負うべきなのは父親と母親で、子どものほうじゃないということは確実だと思います。つまり「もう遅いんだよ」ということですね。
(「よせやぃ。」『自意識について───第三回座談会』)

「最終的に責任を負うべきなのは父親と母親」というところは、私もずっと思ってきたことです。いや父親と母親は自分の子どもに関してそういうふうに責任を負うしかないのだと思っています。こうして親が腹をくくっていれば、あらかた済んでしまう問題がいくつもあるように私には思えています。

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