将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:莎衣

09102202「ここに出ない漢字はやっかいですね」目森一喜さんから、以下のコメントがありました。

1. Posted by 目森一喜   2009年10月21日 23:53
 手書き文字入力で見つからないと、ありませんね。
 引用などでは困る事があります。
 しかも、せっかく見つけても、シフトjisだと扱えなくてあきらめるしかない事もありました。
 今はエディタでも他の文字コードが扱えますね。従来なら保存できなかった文字を、utf8だと保存できたりして、便利になりました。

 私がこれで書いたのは、周の漢詩入門「絶海中津『寒江独酌図』」で困ったのです。この「寒江獨酌圖」で、承句の「莎衣堪雪又堪風」の最初の字の「莎」が、漢和辞典では探せても画面ではどう出したらいいのか判らないのです。
 困り果てて、ぶつぶつ言っていましたら、妻がATOKでこの「莎」を出してくれました。そして私のサイトにコメントしてもらいまして(今はもうそのコメントは削除しています)、すぐに出すことができました。それでUPすることもできました。
 私はパソコンを始めたときから、ATOKも一太郎も使ったことは一度もありません。もちろんワードもそれについているFEPも一度も使ったことはありません。一貫としてVJEだけです。
 でも今回は、ATOKに始めて感謝します。VJEって、「手書き文字入力」ってあるのかな(今回の「莎」は普通にATOKで音で出ました)。
 でもVJEも営業を止めたのですから、私はどうしたらいいのかなあ?

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2017010904

 私は夏目漱石の漢詩を読んでいくうちに、漱石の好きだった絶海中津の詩を知り、それをいくつか読んでいます。でもでも、私には到底律詩は無理です。どうやら七言絶句から読んでいるところです。
 最初に目に止まりましたのがこの詩でした。

   寒江獨酌圖   絶海中津(ぜっかいちゅうしん)
  獨釣寒江何處翁 独り寒江に釣るは 何処(いずこ)の翁ぞ、
  莎衣堪雪又堪風 莎衣(註1)雪に堪え、又風に堪える。
  得魚只換漁村酒 魚を得て 只だ漁村の酒に換うるのみ、
  未必客星驚漢宮 未だ必ずしも客星は 漢宮を驚かさず。

b2cadab4.jpg  (註1)莎衣(さい) はますげで編んだみの。
  (註2)客星(かくせい) 惑星

独りで寒江で釣りをしているのは、どちらの翁だろうか、
みので雪を防ぎ、また風を防いでいる。
あれは魚を取って、酒に換えるだけなのだろう、
あの魚翁は必ずしもあの巌光のような人物ではないだろう。

 巌光とは、後漢の隠者であるいが、光武帝の若いときの親友だった。帝が即位すると、姓名を変えて世を逃れたが帝に探し出され都に招かれた。歓待されたあと、寝床を共にしてやがて帝の腹の上に足を乗せたまま寝入った。翌朝部下が、昨夜は客星が御座を犯して大変でしたと報告すると、帝は笑って、旧友が一緒に寝たのだよと答えたという。
 この起句では、独り寒江で釣りをしている翁は、すぐに私は柳宗元の詩を思い浮かべました。

   http://shomon.livedoor.biz/archives/51416631.html
                     周の漢詩入門「柳宗元『江雪』」
   http://shomon.livedoor.biz/archives/51336676.html
                     周の漢詩入門「柳宗元『漁翁』」

 実はこの絶海中津の詩を初めて読んだときに、この柳宗元の詩を思い浮かべました。いや詩句を思い出したのではなく、この寒い河の中で釣りをする翁の絵(実際のその絵を見ているわけではありません)が私には思い浮かんだものなのです。
 それは私は以下の絵本の絵を頭に浮かべていたのですね。

   http://shomon.livedoor.biz/archives/51338186.html
           周の雑読備忘録「ユリー・シュルヴィッツ『よあけ』」

 私はこの絶海中津の詩を読みながら、はるかに漱石の詩をまた思い浮かべています。

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