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 僕流の言い方をすれば、家庭論、家族論は身体の考古学という分野に入ると思っています。いまの女のひととか若い男の人が考えるように、別居していて適当なところで会えばいいというふうにファミニストは考えているでしょうけど、幸福・不幸ということを生涯の問題から瞬間の問題にしてしまうみたいな考え方が盛んになってきて、平均出生率は下がる一方ですね。二・一以下だと国は滅びて衰退していくということになっていますけど、衰退どころじゃなくて、東京で調査をするとほぼ一・〇の水準ですから、もう全然問題にもならない。日本国は盛んにならなければいけないと思っている人から見れば衰退の最大兆候がすでに出ているのです。(「よせやぃ。」『自意識について───第三回座談会』)

 やっぱり私は、「衰退の最大兆候」というところを考えてしまいます。だが、私の家族は、私の娘の家族はそうはならないで、何人もの家族・親族・姻族も持っていくぞと思っています。そうして行かなければ、不満だし、このからの世界のことも不安だらけになります。少なくとも、私の家族はそうなってはいかないぞと私は思い込んでいます。

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