将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:西南戦争

1302150813051509  この新聞を開いて、真っ先にこの挿絵に目が行きました。「あれ、誰だろう。そうか大村益次郎か」という思いです。靖国神社の彼の像を思い浮かべます。
 勝安房がいうのです。

「あんたは無茶苦茶な人だ。言うて聞かせるからしばらく待てと、あれほど俺が頼んだのに、向ケ丘から大砲をぶちこんで一日で攻め落とすとは、あまりに道義知らずではないか」

 でもあのときは仕方ないよな、なんて私も思ってしまいます。彰義隊なんて、私にはわからずやの集団にしか思えません。その彼がいいます。

「二千の脱走どもの命よりも、百万の江戸庶民の命が大切だ」

 私もこの通りだと思うのです。でも最後に、

「ところで勝さん。あの侍は誰だね」

 彰義隊を簡単に大砲で攻め落とした大村益次郎もこの六兵衛には不思儀なようです。
 そうですね。この靖国神社でこの21世紀の今も向いている目の先には、13021501西郷隆盛の薩摩があるのです。大村の死後(彼は暗殺されます)Iなのですが、実際に西南戦争が起きるのです。

1211090112110902  加倉井隼人は驚いてしまいます。

 ・・・、西郷が居眠りを始めたのには驚いた。巨眼を瞑って聞き入っているかと思う間に、ゆらゆらと舟をこぎ始めたのである。

12110813 うーん、また「西郷さんって、こんな人なんだろうな」と思ってしまいます。でもこうした思いが正しいのかは分かりません。
「司馬遼太郎『跳ぶが如く』第七巻「風を結ぶ」の章」の次を思い出しました。西南戦争で西郷軍に加わった豊前中津隊の隊長である増田栄太郎が言った言葉です。

吾、此処(ここ)に来り、始めて親しく西郷先生に接することを得たり。一日先生に接すれば一日の愛生ず。三日先生に接すれば三日の愛生ず。親愛日に加わり、去るべくもあらず。今は、善も悪も死生を共にせんのみ。

 西郷という人をよくとらえている、よく表している言葉だと思うのですね。
12110814 ただし、この小説ではどうなのでしょうか。

 西郷はよろめきながら立ち上がった。ところが大広間を出しなに、平伏する隼人の前で立ち止まり、怖いことを言うたのである。

 さて、これで私も怖くなりました。六兵衛のことを言うのかな。

1210310112103102 またこうして「黒書院の六兵衛」を読みます。

 隼人はしばらく悄然と肩を落として座っている。

 これは実に分かります。

 すっかり力が抜けてしもうて、立ち上がることすらままならぬ。このような姿を人にみられてはあんらぬと胸を張るそばから、どこかが破れてでもいるかのようにまたすぼんでゆく。12103004

 この状態で隼人が見るのが、この挿絵の雀です。この雀を見て、

 ・・・、隼人は心底羨(うらや)んだ。

 この隼人の思いがつづられます。残るは、西郷隆盛という総大将だけです。隼人はまだ見ていないこの隆盛を思います。
 その思いを読んでいくと、後年「何で、あのような『西12103005南戦争』になってしまったのかな」と思います。私は小六の6月末から高一の6月末まで鹿児島に居ました。そこでもうこの西郷南洲のことは嫌というほど聞きました。私も今も大久保利通のことは好きになれません。それはこの南洲への思いが私にもあるからです。

11033014  カエサルGaius Julius Caesarは、紀元前100年〜 紀元前44年3月15日の生涯でした。私は『ガリア戦記』を高校2年のときに読んでいます。ちょうど高3の春の修学旅行で九州旅行のときにこの本を持って行っており、熊本城を見たときに、西南戦争で熊本城を燃やしたのは官軍自身であり、それは当時英文か仏文でこの本の記述を読んでいた官軍の指揮官がいたのではと思ったものです。
 私は小学生のときに、子ども向けの「プルターク英雄伝」を読んだときにも、このカエサルのファンになっており、『ガリア戦記』の淡々としか記録にも実に惹かれて行ったものでした。そのカエサルが愛した女性というと、それは大勢いたのでしょうが、私にはやはり、このクレオパトラをあげてしまいます。彼女は紀元前70年12月〜紀元前30年8月12日の生涯でした。
 彼女クレオパトラ7世は、アントニウスとの恋が一番名高いわけでしょうが、それはショイクスピアの『アントニーとクレオパトラ』によるものだと思います。でも彼女からいえば、弱い老大国のエジプトのために自分のすべてを投げ出したのだと思います。カエサルとはどうやら上手く話を合わせられても、アントニウスでは仕方なかったという気がします。
 オクタヴィアヌス(のちのローマ初代皇帝アウグストゥス)には、何も通じないと感じたことでしょう。だって彼はもう23歳も年下の男の子です。クレオパトラにはカエサルのみが適している恋人だと私は思います。(2010.05.23)

↑このページのトップヘ