将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:西施

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「世界三大美人」のことで、その一人のヘレネについては書きました。あと二人クレオパトラも楊貴妃も書いていきますが、中国の中国四大美人を先に書きましょう。
 次の女性です。
 中国四大美人と呼ばれるのは以下の女性たちです。

1.西施(前漢春秋時代)
2.王昭君(後漢)
3.貂蝉(後漢)
4.楊貴妃(唐)

 この一人ひとりについて書いていきます。私にはこのひとり一人がよく思い浮かぶのですね。

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330 青うめをうてばかつ散る青葉かな(安永六・四・一八)

331 かはほりやむかひの女房こちらを見る(明和八前)

332 夕風や水青鷺の脛(はぎ)をうつ(安永三・四・一五)

333 たちばなのかはたれ時や古館(安永三・六・八)

   浪花(なには)の一本亭に訪(とは)れて
334 粽解(とい)て芦吹(ふく)風の音聞(きか)ん(安永五・四・一五)
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 前回UPしたものですが、「329 青梅に眉あつめたる美人哉」というのは越の美人西施が胸を病んでそのときに眉をひそめたのですが、それを「美人はかくするもの」と多くの女性が真似したことを言っているのです。西施といえば、ものすごく親しい思いになりますが、これも覚えておかないとな。
 334の「浪花の一本亭」もよく覚えておきましょう。15071317

11040510 この西施のことを書くのに、愛した男を、私は越王句践、その軍師だった范蠡(はんれい)とも考えたのですが、この越の敵である呉王夫差がこの西施を一番愛したのではないかと私は考えました。呉が滅んでから、范蠡と一緒に斉の国へ行き(という小説もあります)、やがて范蠡は巨万の富を作るのですが(『史記』に「貨殖列伝」があり描かれています)、西施がどうなったのかは分かりません。
 呉の闔閭王を殺した越王勾践を呉王夫差は、苦労の末破ります。このときに勾践から差し出されたのが美女の西施でした。彼女は范蠡から知恵を授かっており、この夫差を骨抜きにします。だがとにかく、春秋時代の最後の頃、この夫差も五覇の一人に数えられるくらい天下を支配します。
 だが、そのときに、越王勾践が立って、呉国を攻撃します。そしてやがて夫差は敗れ自害します。そのときに、この役割を終えた西施がどうなったのかは、何も書かれていません。一説には、范蠡とともに北へ行ったとされているだけです。
 この西施と並んで東施という女性もいたという小説もあります。でもそれは日本の小説です(海音寺潮五郎の小説)。そもそも「西施」という名前も、日本人がいうだけです。中国では西子と言われるようです。
 日本では、芭蕉が『奥の細道』で、「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠い、また蘇軾も「欲把西湖比西子 淡粧濃抹總相宜」と詠んで、この西施の美しさを讃えています。(2011.04.07)

10091521 Spider job  蜘蛛業 に書いております 歴史さとう が2010年9月3日〜9月21日までのUPしました12回目の10回分が以下の通りです。この「愛した女」ということでは、8回目の10回分です。

2010/09/21(火)
深草少将の愛した女、小野小町
2010/09/19(日)
呉王夫差の愛した女、西施
2010/09/17(金)
呂布が愛した女、貂蝉
2010/09/15(水)
アイネアースの愛した女、ディードー
2010/09/13(火)
李商隠の愛した女、「夜雨寄北」の妻
2010/09/11(土)
陸游の愛した女、唐婉
2010/09/09(木)
頼山陽の愛した女、江馬細香
2010/09/07(火)
坂本龍馬の愛した女、お龍 の2
2010/09/05(日)
チェーホフの愛した女、ナターリア
2010/09/03(金)
ゲーテの愛した女、マリマンネ・ヴィレマー

  ゲーテとチェーホフに関しては、毎回書いていくだけの好きな女性がいるわけですが、それが終わったら、この「好きな女」ということも終了します。ゲーテとチェーホフには大昔からたくさんのことを教えてもらっているんだなあ。

 この詩には、西施が出て来まして、彼女ならばどうしても知っている気がしまして、少しは安心です。

   子夜呉歌 其二 李白
  鏡湖三百里 鏡湖(註1) 三百里
  邯鄲發荷花 邯鄲 荷花を発(ひら)く
  五月西施採 五月 西施(註2)採る
  人看隘若耶 人は看(み)て 若耶(註3)をせましとす
  回舟不待月 舟を回(めぐ)らして 月を待たず
  歸去越王家 帰り去る 越王の家

  (註1)鏡湖(きょうこ) 今の浙江省紹興県にある
  (註2)西施 戦国時代の越の国の美人。
  (註3)若耶(じゃくや) 若耶渓は鏡湖に流れ入る川

  鏡湖のまわりは三百里
  はすの花がひらいた
  五月に西施がはすの実を採りに来ると
  見物の人で、若耶渓はせまくなる
  月の出を待たずに、舟の向きをかえて
  美人は越王の宮殿に帰ってしまう

18dc3209.jpg 邯鄲(かんたん)は、あるものにはこれで出ていましたが、本当ははすの花のつぼみのことで、違う字です。でも漢字が出てこないのです。もうこうしたことがいくらでも出てきてしまいますね。
 思えば、そんなに難しい詩とは思わないのですが、でもでもこうして漢字をパソコンで出すのに大変になりますと、もうくたびれてしまいます。
 いや西施の顔を思い浮かべて、少しは嬉しい気持になります。

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