2017073102 谷川雁が2日午後5時6分に肺がんのため亡くなりました。71歳でした。これで、吉本(吉本隆明)さんと一緒に「試行」の創刊に関わった3人(村上一郎、谷川雁、吉本隆明)のうち2人が鬼籍に入ったわけです。なんだか時間というのは、非常に無慈悲に過ぎ去っていくもののようです。
三井三池争議のときの谷川雁から、70年代の経営者(たしかテックという会社の社長だった)の姿まで、なんだか遠いところにいる教祖のように私は眺めていました。「自立」とは吉本さんの語彙であるわけですが、これはまた谷川雁が述べたことでもありました。 

自立を思想内容としてとらえれば、それはいかなる範疇にも属さない、名づけることのできない存在に自分がなろうとする決意の問題である。他のあらゆる個人、集団に同一化されない、自分以外の世界すべてにヒジ鉄を加える精神である。

自立とはいずれ「他立」するための便宜的な手段ではなく、それを自己 目的とすることである。10120605

組織形態論としてとらえた自立、展望をもたなければ動こうとしない自立、どうすれば自立できるかと他人に問うことことからはじまる自立なんてものじゃ、自立という言葉がなくのである。                 (谷川雁「民主集中制の対局を」)

しかし、吉本さんはこの「自立」をまさしく私たちの前に見事に提示してくれているように思いますが、谷川雁はどうだったのでしょうか。
吉本さんの雁への追悼の言葉を聞いてみたいものです。
合掌します。(1995.02.04)

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