蘇軾は実にたくさんの詩があります。これも私が好きになれる詩です。

    贈劉景文    蘇軾
  荷盡已無憶蓋 荷(か)は尽きて 已に雨を押蔽陦院砲阿襪粒検覆さ)無く
  菊残猶有傲霜枝 菊は残(そこな)われて 猶(な)お霜に傲る(註2)の枝有り
  一年好景君須記 一年の好景 君須く記すべし
  最是橙黄橘緑時 最も是橙(とう)は黄に 橘(きつ)は緑なる時

08081103  (註1)押覆気機法々發さしあげる。
  (註2)傲霜(霜におごる) 霜にうたれても負けない。

  はすの葉は散り尽くし、傘のように雨を受けていた葉も無い、
  菊は無残な有様で、霜に打たれているけれど、なお毅然とした枝がある。
  一年中で一番よい情景を、君、ぜひ心にとめてほしい、
  ゆずが黄色に熟れ、みかんが緑色のこの季節なのだ。

 はすは、以下のような呼び名があるといいます。

  荷(か)は、はすの葉。
  蓮(れん)は、はすの実。
  藕(ぐう)は、はすの根。
  芙蓉(ふよう)は、はすの花。
  かんたん(かんたん)は、はすの莟(つぼみ)。

 ええとこれで、かんたんという字は表示できません。別府湾のことを昔はかんたん湾と言って、これで調べると、この「かんたん」という字を知ることができます。ただし、インターネット上では表示できません。

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