安寿姫と厨子王丸 (新・講談社の絵本)
安寿姫と厨子王丸 (新・講談社の絵本)
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書 名 安寿姫と厨子王丸
画   須藤重
発行所 講談社
定 価 1,500円+税
発行日 2002年3月20日第1刷発行
読了日 2009年4月24日

 子ども心に、この「安寿と厨子王」は悲しい話だと思っていました。厨子王を逃がすために、安寿は身を投げて亡くなっている(実際には安寿は殺されたことになっています)のですね。
 でもこの絵本では、そうはなっていなくて、私は嬉しかったものです。でも思えば、中学生のときに「森鴎外『山椒大夫』」を読んだときにも、悲しい話だという印象しか残っていません。
 今も、佐渡島に連れ去られた母親を探しに行く逗子王(この絵本では安寿も一緒に行く)の前に歳老いた盲目の母親が唄っています。

  安寿こいしや ほうやれほ
  逗子王こいしや ほうやれほ

 どうしても私は、ここを読んで涙ばかりが溢れてしまいます。今どうしても涙をぬぐいました。
 この絵本の最後はこうなっています。

 正道(厨子王)はすぐにお地蔵さまをとりだし、母の目をなでました。すると、母の目はもとどおりになったのです。
 三人は丹後国にもどり、しあわせな日を送ったということです。