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周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:飲酒其十一

08051119 私の 周の漢詩入門「陶淵明『飲酒 其十一』」 に次のブログの方に、

   http://sunadokeisan.blog32.fc2.com/ 砂時計

次のようなコメントを頂きました。

1. Posted by ゆいか    2008年05月12日 20:10
検索から探していたブログに漸く出会えました。

印に足跡を残していきす。ペタッ

 それで、コメントを頂いたのは大変に嬉しいのですが、ええと、これだけだと、何のことなのか、何をお探しだったのか、さっぱり判らないのですね。ゆいかさんのブログももちろん拝見しました。でもごめんなさい。私には内容がよく判らないのです。
 あ、そうだ。私は実際に砂時計を持っていますよ。5分計で、正確なものです。砂時計はかなり大きな思い出があるのです。正確な時間が計測できる砂時計を探していたものでした。

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 この「其十一」になっても、実に言われていることは私には、簡単に判らないのです。

   飲酒 其十一 陶淵明
  顏生稱爲仁 顏生(註1)は 仁を為すと称され、
  榮公言有道 栄公(註2)は 道有りと言はる。
  屡空不獲年 屡(しば)しば空にして 年を獲ず、
  長飢至於老 長(つね)に飢えて 老いに至る。
  雖留身後名 身後の名を留むと雖も、
  一生亦枯槁 一生亦枯槁(ここう)す。
  死去何所知 死去すれば 何の知る所ぞ、
  稱心固爲好 心に称(かな)ふを 固(もと)より好しと為す。
  客養千金躯 千金の躯(み)を客養するも
  臨化消其寶 化に臨んでは其の宝を消す。
  裸葬何必惡 裸葬(註3) 何ぞ必ずしも悪しからん、
  人當解意表 人常(まさ)に 意表を解すべし。

  (註1)顔生 孔子の門人顔回
  (註2)栄公 春秋時代の隠者栄啓期
  (註3)裸葬 漢の揚王孫が遺言で、子どもに裸で葬らせたという

  顏回は仁を実践したと称賛され、
  栄公は有道といわれた。
  顏回はしばしば米びつは空であり長生きできなかった、
  栄公はいつも飢えて年をとった。
  死後に名声を残したといっても、
  その一生はやせ衰えたものだった。
  死んでしまえば、何も分からない、
  心に称うを固より好いことである。
  かけがえのない身体を大切にしてきたが、
  死に臨んではその肉体を消し去ることになる。
  裸葬もまた悪くはないではないか、
  よくよく生き様の如何を考えたいものだ

 顔回は孔子の弟子で、志高かったが常に清貧に甘んていて、30歳にして若死にした。栄啓期は、いつも飢えていて90歳まで生き長らえた。
 死後に名を残し、聖人だなどといって称賛されても、貧しくひもじい人生を過ごすのは、たった一度の人生としては余りにもさびしい、それより生きているうちに、生きることの喜びを謳歌することのほうが、どれだけいいことだろうか。
 このことは、私も充分に判るつもりです。
 この生きている、この世界で、充実した人生を送ることが出来れば、死後に何も残らないでよいではないか、漢の楊王孫のように裸のまま葬られるのもまたいいではないか、というのは、実にその通りだと私も思います。

 人生を、こういうふうに思い、そのまま生きてきた陶淵明は、思えば、よくこの世界、この人生を生きたのかもしれません。今はやっとそんなことを思うようになりました。なかなか読んでいても簡単には判ってこないのですが、どうやら、少しづつ到達できるかなあ、という思いがします。「酒を飲む」と言っても、昔のように、ただただひたすら量を飲んでいるだけではないのだ、なんていう思いがしています。

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