JIN(仁) 第13巻 (ジャンプコミックスデラックス)
JIN(仁) 第13巻 (ジャンプコミックスデラックス)
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 けっこう「読めない漢字、書けない漢字」が出てきます。漢和辞典で大変です。いや、書けなくても別にそのままでもいいはずではないのかとも思うのですが、でもでも必死になってしまいます。時間だけがかかりますね。
 思えば、漢和辞典だけは実によくひいているものですね。いや今回も「讖の章」の字も判らなかったなあ。あ、「しん」と読みます。ただし、これは15巻です。

書 名 JIN−仁−第13巻
著 者 村上もとか
発行所 集英社
定 価 530円
発行日 2008年11月9日第1刷発行
読了日 2009年11月5日

 この単行本の裏面にある解説です。

 ペニシリン講義に訪れた長崎で、仁は薩長同盟に奔走する龍馬、そして長州志士・東修介と再会する。だが修介は同盟画策の真意を問い、龍馬にも刃を向ける/激動の幕末に生き、未来を切り拓かんともがく若き魂たち。彼らとの出会いを通し、仁の心に去来する思いは!?

 扉にある著者の書いていることです。

 長崎取材に行った時、古の丸山遊郭の面影をとどめる料亭、花月を訪れました。龍馬をはじめ志士達が往来したこの場所でわたしが一番強い印象を受けたのは、ある部屋に残る原爆の爆風でひしゃげた木の欄干でした。長崎は山襞が入り組み、原爆による被害も場所により大きく違うと聞いていました。幕末の洋館から原爆の傷跡まで、激動の日本の近代史が並んでいる長崎の街を見て、改めて「歴史の重さ」に胸を衝かれる思いがしたのです。

 思えば、この物語の主人公の南方仁は、いわゆるスーパーマンではありません。ただただ何故か130年前の時代に来てしまい、そこでもただ真面目に生きているだけなのですが、でも何故か大きな歴史のうねりの中にも入りこんでしまいます。このままいけば、坂本龍馬の暗殺も防げるのかもしれません。想えば、「ただ真面目に生きているだけ」ということが、そういうことに出会うのかもしれません。これを読んでいて、そんなことを思いました。
 龍馬を殺したのは見回り組みで、もうすでに犯人は判っているわけですが、私にはその真相が本当のこととは思えないのです。だから、できたら、この南方仁にそれ(龍馬の暗殺)を防いでほしいのです。
 しかし、この作品ではいわば龍馬は脇役であるわけですが、でもやはりいいです。高杉晋作もいいですね。思えば、長州藩は実に多くの人材を失いました。土佐藩もそうです。
 薩摩藩はそうでもなかったわけですが、でもでも西南戦争で多くの人材を失いました。そういえば、私の故郷の水戸藩も実に多くの人材が亡くなりました。私はいつもそのことを思い出しています。

 思えば、実際の歴史でもこういう南方仁のように生きてしまう人物がいるのかもしれないな。