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　私の好きだったシロのこと に moo さんが再びコメントをくれました。いつもありがとう。

1. Posted by moo    2005年12月28日 01:37
周さん、シロのお話、ありがとうございます。
悲しくなりますね。。

今でも野犬で持ち主が見つからないと、そういう機関で殺されてしまうという話を聞いて、なんとかならないかなあといつも心を痛めます。

でっかい敷地とお金でもあれば全部引き取って遊ばせておくのになあとよく思います。

　このシロが野犬狩りに捕まってしまったのは、私が大学５年になる直前の３月のときなので、１９７１年３月だったと思います。実はその１０カ月くらい前にこんなことがありました。
　私の家に、いつも野菜を届けてくれる農家がありました。そこは同じく私の家と我孫子なのですが、６号線を超えたところにありました。車でなら、私の家に１０分くらいのところでしょうか。この農家の方が私の家にいつもくるときに、私の家には犬がいるのを羨ましがっていました。私の家には当時武山（ぶざんという名前で、ふだんはヤマと読んでいました)という秋田件がいましたが、同時にいつも野良犬のシロも絶えずウロチョロしていました。
　それで農家の方が、犬がほしいというのを、私の母は、このシロをうまく捕まえて、「お前ももう野良をやめなさい」とこの農家の方に渡しました。大きな農家ですし、広い庭がありますから、シロも幸せなんではないかな、と考えたのです。

　当時、我孫子は市による野犬狩りが盛んで、母もこのシロのことが心配で堪らなかったのです。だから、このお百姓さんに引き取られれば幸せだろうと考えたのでした。
　でも、数日経って、シロはそこの家から逃げ出してきました。長くて、太い鎖を首につけたまま、私の家まで逃げてきました。そこで母はシロを抱き締めて、その鎖をはずしてあげました。
　そしてまたうちの貧しい食事を喜んで食べていました（なにしろ、シロは本来野良犬だから、私の家で食事をやる義務はないのですが、それでも食事を与えていました)。その数日後、シロを引き取ったお百姓さんがいました。シロが逃げるだろうからというので、太い長い鎖でつないでいたのですが、それでもその鎖をつけたままシロは逃げ出したのです。
　お百姓さんは、逃げるシロを追いかけたそうですが、太い６号線を、長い鎖をひきづったまま私の家の方向に走っているシロを見ていて、驚いたようです、
　この方が来ても、シロは逃げません。嫌がりません。もう、私の母が自分を相手にわたしはしないと確信できていたのでしょう。
　そのお百姓さんは、シロの頭をなでながら、「お前は、自由がいいんだな、判ったよ、もう捕まえないよ。自由に生きなさい」と言っていたそうです。シロはとても喜んでシッポをふっていたそうです。そうです、シロは人間の言葉を理解できていたのです。
　このお百姓さんも言っていましたが、このシロは実に頭のいい野良犬でした。まだまだたくさんの思い出が甦ってくるものです。

　私が死んであの世とやらに行くときには、必ずこのシロが私を迎えてくれるものと私は信じています。そのときにシロに会えるだろうということだけは、私には嬉しいことです。

　写真は２６日に行きました「ヴィーナスフォート」の一番奧の教会です。いいでしょう。でもやっぱり、私はローマ帝国の教会には思えないのですね。私はローマでも、好きな皇帝は、「背教者」と言われるユリアヌスです。いつも「何が背教者だ」なんてキリスト教徒に頭に来ている私です。

    いや、私はこれはキリスト教の教会ではなくて、ローマの神殿ではないかと思ったのです。だからこのときの私には、ユリアヌスの顔が思い浮かびました。ユリアヌスの顔ってね、私には初代皇帝のオクタビアヌスの顔に似て思えるのですね。思い浮かぶのですね。今度確認してみよう。