＠IT - アットマーク・アイティ に この記事があります。

日本国内でもWeb2.0に関する議論が活性化し事例や関連情報が増えてきた。前編ではWeb2.0の全体像を整理し、後編は事例を中心に紹介する。Web2.0の本質に迫ってみたい。(2006.02.04)

　私は昨年２００５年から、インターネットをめぐる環境が驚くほど変化したことを感じていました。この私のこの感じがWeb2.0ということなのかと思いました。

Web2.0では、Webという生態系（ビジネス的要素や技術的要素）を議論の対象とし、Webの今後の方向性を導き出そうとしている。よってWeb2.0の全体像を整理し本質を知るということは、すべてのWeb利用者（メーカー、小売業から消費者まで）にとって有益である。

　私がこの自分の身で日々感じている変化がWeb2.0ということなのでしょうが、問題はこのことを少しも感じとれない人が多くいることです。
　とくに私は、今までパソコンを普通に使えて、自分や自社のホームページをもっている人たちに、この「少しも感じとれない人」を多く感じてしまいます。２０世紀末、あるいは２１世紀初頭に自分のホームページを持ってしまった人たちに、私はそれこそ悪い意味の「保守性」を感じています。

Web2.0とは「Webの世界で起きている新しいトレンドの総称」である。厳密に何かを定義した仕様ではなく、過去・現在・未来において常に変化し続ける“Webを取り巻く環境の変化”をとらえ、Webの今後の方向性を洞察する試みだ。

　私は現在５７歳です。でも、もう年齢には関係なく、３０代、４０代でも、「この人はなんで、このように保守的なんだろう」としか思えない人が多いのです。あるセミナーに行きましたときに、演壇で講演している人が６２歳で、来ている方がほぼ３０代、４０代の方々でした。おそらく会社の命令でそのセミナーに来ていた方ばかりなのでしょう。
　その６２歳の方が、「ここでブログを持っている方、手をあげてみてください」といわれましたが、実に手をあげたのは２０人に満たない人たちでした。ブログなんて、個人がやるいわばお遊びの日記で、自分のやっているビジネスとは関係ないと思う人たちばかりのように感じました。
　その６２歳の社長もブログを書かれています。そしてその方は、コンピューター関係の人でもありません。音楽業界の方です。来ていた多くの聴衆も音楽業界の方たちです。でもその人たちもまた、「ブログと自分の仕事は関係ない」と思っていたのではないでしょうか。「ホームページは外注先がやること」「そういえば、社内の誰かが専門にやっていること」なんている思いだったのでしょう。これが３０代、４０代の方々です。
　残念ですが、私にはそんな現状を、あらゆるところで目の前にしています。

　そんな私に、この記事の内容は非常にたくさんのことを教えてくれました。

　そうですね、まだ以下少し書きましょうか。

ビジネスモデルの変化をとらえたキーワードの筆頭はロングテールだろう。ロングテールに着目したビジネスは、これまでのパレートの法則に従えばよかった従来のビジネスの在り方を根本から覆した。

　これは、私も実に感激したキーワードです。でも今でも「パレートの法則」しか知らない経営者、経営コンサルタントはたくさんいますよ。「従来のビジネスの在り方を根本から覆した」というのは、実に「この通りだな」と思います。自分の身近でいくらでも感じることがあります。

　このほかにも、このWeb2.0についていくつものことが書いてあります。私は感激のまま読んでいました。

Web2.0ではブログ・SNS（Social Networking Site）・Wiki・ユーザーレビューサイトといった情報を発信・集約するツールが誰でも簡単に利用できるようになった。集められた口コミ情報は点在するだけではなく相互に連携し（詳細は次項で説明）、口コミ情報はマス（集団）を形成するようになった。このことはCGM（Consumer Generated Media）と呼ばれ、「ユーザーが情報を発信するメディア」として注目される。

　まったく、この通りです。従来のホームページをただインターネット上に公開しているだけのところは、もう誰にも見向きされなくなるでしょう。
　まだまだ、読んでいきますと、書きたいこと、述べたいところがいくらでも出てくる感じです。