ちょっと前に長女夫妻がきまして、学校の運動会の話になりました。長女の彼のところも、お父さんが来たようです。
それで、私が ブルータスの今年の運動会 で以下のように書いたことですが、このことを書きます。
午後になって最後のほうにやった組体操が、私にはもう実に良かったのです。「パパ、どこが良かったの？」といわれて、私はもちろん応えましたが、私の応えはトンチンカンだったようです。でも仕方ないのよ。私だって懸命に見ていて、実に感動していたのですもの。
妻は、ちゃんとブルータスが質問しているのに、ちゃんと答えていないと考えたようです。それでさきほど私がちゃんと答えました。
当日私は、次女ブルータスが指導していた５、６年生の組体操では、何人かグループになって組体操するときに、ときどきそのグループから離れて、すぐ近くで座っている子がごく少数いたのです。男の子がほとんどでした。ちょっと人数的に余りになったのかな、なんて思わせる感じでしたが、たぶん、高度な組体操のときに、それがうまくできないので、員数外ということで、すぐそばで待機していた姿なのだと思います。
その少数の男の子たちがポツンと座っている姿が私にはとても印象に残ったのです。
いやこれは、その子たちが演技に加われないから可哀想だとかなんだとか思ったというわけでは決してありません。なんだか、その光景が、私が昔から見ていた光景に思われてしまうのです。何故だか、その場に溶け込めないで、独りでポツンとしているという光景です。
私の思い出の中でも、私は秋田で保育園に入り、そこで幼稚園に入りまして、卒園の年に札幌に引越しました。たしか札幌のめばえ幼稚園は７カ月か９カ月で、卒園になったかと思います。そのときに、私の思い出の中では、新しい札幌の友だちに中にすぐに溶け込めず、ずっと独りで座っていた思い出があるのです。
私の長女おはぎが、我孫子の保育園の運動会で、私は長女がちゃんと座っているときに他の子たちと、少し離れているときに、その姿を見て、
あ、この姿はどこかで見たな……………、あ、これは俺のめばえ幼稚園での姿ではないのかな
なんて思っていたものです。
そんな思い出が、私には、あのときに甦ってきたのです。
そのときに、私は目の前の生徒たちに演技に感動もしましたが、自分の幼稚園の時の思い出の姿にも涙が出てしまっていたのです。
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