きのう２３日は、私と妻と次女ブルータスと、世田谷文学館「宮沢和史の世界」を見にいきますので、京王線芦花公園駅で、午前１１時３０分に待ち合わせました。私たちは王子から、ブルータスは我孫子から来ます。それで「駅前探検倶楽部」で調べて、ブルータスにも伝えました。でも彼女はもう知っていたな。みな駅前探検倶楽部を使うからなあ。
芦花公園駅のホームには、待合室が暖房がきいていて、暖かいです。
私たちは１１時２１分について、ブルータスは３２分に着きます。私はずっと電車内で読んできました島尾伸三「月の家族」を読み耽けります。島尾敏雄さんのご長男の著作を読むのは、始めてなのですが、もうあちこちで涙が溢れそうになるほど、私が感激する場面、感心している文章ばかりです。いや、私が判っているはずの島尾敏雄、島尾ミホ夫人の、ちょっと違う面が見られるからです。
いや違うと言っても、「あやっぱり」ということで、私は判っているはずの、お二人なのですが、でもそのお二人の子どもの視線からの書いてある文は、やはり読んでいてはげしくひきつけられ、夢中になります。
妻の「あなた、さよちゃんが来たわよ」という言葉で、我にかえりました。
芦花公園を降りて、外へ出ます。前に来たのは、たしか１９９５年のことだったでしょうか。駅前のあまりの変貌ぶりに驚きます。
そして歩くのですが、その歩く道でも、左右は私の記憶にある風景ではありません。
でも「世田谷文学館」の「宮沢和史の世界」を見たら、「蘆花公園恒春園」もいくつもりなのです。私の好きな徳富蘆花に会えることに私は大変に嬉しい気持でした。
でも、「世田谷文学館」で私は、宮沢和史のものすごい迫力にいささかまいってしまいました。いい世界にしばし呆然となるほどつき合わされました。
いい日でした。いい秋の休日でした。
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