うちのは体が悪かったので、よく手伝いをしていたからわかるんですが、赤ん坊というのはおなかを下しても風邪をひいても、とにかく病気をすると、治るごとに大人になるんですよ。治ったら途端に以前に比べて成長しているというか、大人になっているんです。
年寄りはその反対です。病気をするごとに、それがどんなにつまらない病気でも、短期間の入院でも、出てくると違ってしまっていて、弱気になるんですね。体を元どおりに治そうと思ってもなかなか治らない。手間がかかる。ちょうど逆さまですが、逆にとてもよく似ていますね。（「よせやぃ。」『教育について───第一回座談会』）
ちょうど今の私には身近に０歳の孫がいて、自分は年寄りになっているところです。自分が日が経つにつれて身体のいくつものところが、前と同じには使えないということに大変に悔しい思いがあるのだが、逆に孫は日に日に赤ちゃんから子どもになりつつある。嬉しい気持と同時に、自分のことが不安に思えてくる毎日ばかりなのです。
写真は、１１月８日午後３時すぎの隅田川。こうしてかなりお花が綺麗に整備されています。
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