今週は、かなりハードに動き回りました。そのために、金曜日から会社に泊まり込みで、日曜日の夜遅くまで事務所でやっておりました。
さて、それでちょうど木曜日に「男の隠れ家」とういう雑誌のあるページの取材につき合いました。と言いましても、実は、ほとんど私の企画でありました。もともと、私のあるクライアント所属のタレントの紹介パブリシティとして考えていたのですが、火曜日急に友人のライターから依頼されまして、それでそもそも、前もってそのクライアントの社長には通してありましたから、すぐに出来ると思っていたのですが、どうにもうまく行きません。「こんな急には無理だ」ということなのでしょう。
ただ、私は、昔広告制作の仕事もやり、かつその前は広告そのものの仕事もやりましたが、新聞でも雑誌（広告でも記事でも）でも、テレビでも、急に「ここを埋めなくちゃ」と頼まれたことは多々あります。それを、なんとかやりきってしまうのが、当りまえのプロデューサーであるはずです。
火曜日にあるちゃんこ料理屋で飲んでいる際に、ライターと電話で打合せました。万が一あのタレントのほうが無理になったら、今度はゴールデン街の流しさんの取材に切り替えよう、その流しさんは今までテレビや雑誌でも扱われたことのある人で、絶対に絵になる、そして、この流しさんが無理だったら、もう一人の流しで決めるよ、と。
私は、私のクライアントのタレントでうまくいくはずだが、でもそれが駄目になったときのことも考えました。それで、もう私自分の頭の中での用意に、安心してその夜はまた記憶がなくなるまで飲み続けました。
ところが、次の水曜日の夕方、私が電話しますと、タレントのマネージャーから断られます。「え、俺は社長にも通してあるのになあ」というところですが、もう時間がありません。それから、流しの平さん（本名は平川真作さん）を探しだします。ゴールデン街のママの二人の自宅に電話しますが、そこでは判りません。「ひしょう」のお竜さんが、店にいけば彼の携帯電話番号が貼ってあるといいます。実は私も平さんの携帯番号を聞いていたのですが、記録するのを忘れていたのです。
でもどうやら、午後７時半頃、番号が判りまして、平さんとは午後９時にゴールデン街入り口で会うことにしました。
それで「ひしょう」で詳しくお話します。あ、その前に、私はあるクライアントの事務所へよばれまして、そこでお酒を飲んでいました。そこで、「男の隠れ家」のバックナンバーもありましたので、助かりました。この会社で、いろいろなところへ電話していたのです。
それで、平さんの了解と、「ひしょう」のママの取材撮影現場の了解をとりまして、さらには、次の木曜日にしようということまで決めました。さてでも今度はライターがつかまりません。携帯を自宅に忘れているということで、困りましたが、もう私の判断で明日決行です（私には、ホントはそんな何の権限もないのだ）。これでまた私は安心して、そのあと２軒飲みまして、かつまた別の流しの方と唄いかつ飲んでいました。
そして次の日、ライターにも連絡がつきまして、見事取材は成功です。その取材の際にも面白いことが多々あったのですが（実は予想よりも、取材現場のお店「ひしょう」が大変に混みまして、かつほとんど私の顔見知りだったためにいろいろとありました）、それはまた別なお話です。
とにかく「男の隠れ家１月号」（１１月末販売）を見てみてください。
こうしていつもよりも長々と書いてきましたのは、私はいつも「仕事はとにかくやりきること」を前提に考えているということを言いたいからです。「いい仕事をするため、この内容ではやめておこう」というのでは、今回でも雑誌に穴が空いてしまいます。「いろいろと懸命に努力したけれど、結局は出来なかった」というのは、最低のことなのです。とにかくやりきること、そしてしかも必ず絶対にいいできばえになるように、つねにすべて用意しておくことです。
もう、このことは私はさまざまな業界で訓練されてきました。誰からも「彼に頼めば、最後までやりきってくれる」という信頼こそが一番大事なことだと思っています。ぜひとも、このことをあらゆることで、誰もが身につけてほしいなと思っております。（2000.10.30）
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