「第２２回ＡＢＵ展」に家族で行ってきました。
おはぎは今年教員２年目で、これへは２回目の参加です。
私と妻とブルータスの３人で行きました。おはぎは休みのはずなのに、自分の学校に出勤しているようです。あいにくの雨の天気でしたが、地下鉄本郷３丁目から歩いていきました。東大赤門のすぐ前の画廊でして、すぐ判りました。おはぎの絵はデジカメで撮りました。
アクリルガッシュ木版画で、「魚＋夢」（一字の漢字）という題がついていました。私は作品のできはよく判らないのですが、おはぎの絵はずっと好きでした。この絵も「おはぎの絵らしいな」という思いがしたものです。なんだかやっぱり不思儀な作品です。以下がその絵です。
その他の先生方の作品もゆっくり見てみましたが、実は美術というのは私もブルータスもあまりよく判りません。妻は美術が好きなので、熱心に見ていました。私はそのうちノートパソコンを開いて、「どこへ食べに行こうか」なんてブルータスと調べはじめました。
ところが午後１時の約束なのに、肝心のおはぎがきません。ブルータスが電話をしますと、まだ自分の学校にいます。それで、もう食事をしようということで、店を決めてそこで待ち合わせました。
店は東大正門前の「喫茶ルオー」にしました。「あそこなら美味しいカレーもあるし」という思いでした。すぐおはぎも合流しました。思えば私はこのルオーは３０数年ぶりの来店です。やはりカレーは昔と変らず美味しかったです。おはぎは、ケーキを食べていましたが、これまた美味しいといいます。そのあと妻もブルータスもケーキを頼んで、みなでお喋りしていました。皆この店が気に入ったようです。娘たちはこうした名曲喫茶なんて存在を知らないですからね。私は名曲もコーヒーも嫌いですが、こういう懐かしいお店だと、好きになれる時間と空間です。
ちょうど私たちが店に入ったら、次に来た方がテレビにもよく出ている女優さんでした。娘たちは誰かよく判らないようでした。私があとで名前を教えました。なんだか、あそこで原稿を書かれていたようです。
さて、これからどうしようかということで、「じゃ東大見学をするか」ということにしました。妻も娘も東大を見たことがないということで、前から見学したいなということだったのです。でも雨が降っているのが残念でした。
正門から入って、銀杏並木を歩きました。「これが有名な銀杏並木だ。ここで戦後の数々の学生運動の歴史が作られたんだよ」「こっちが列品館、こっちが法研１号館」、「こっちがＭＬ派が守って、こっちは中核派と４トロの担当」なんて言っても、妻も子どもも知りません。
やがて、安田講堂です。講堂前は昔と違って、花壇にされてしまい、その地下は生協の食堂のようです。随分変りました。大学も国家も、あの講堂広場で集会をやってほしくないのでしょうね。
あの正面バルコニーから、パパが真っ先に火炎瓶を日共に投げ
たんだよ（これは１９６９年１月１１日の午前１時頃のこと）。
それから、あの右手上の屋上から、機動隊あてに、またパパが
真っ先に火炎瓶を投げたんだよ（これは同年１月１８日の午前９
時頃のこと）」。
でも、もう妻も娘たちも想像できないようです。もう遠い遠い思い出になってしまいました。この日の安田講堂の写真が以下です。
この東大本郷構内には、別な思い出もあります。
堀雅裕さんの急死に関しての経過(このリンク先もまたＵＰします）の「同じく２０００年１１月４日」
このときに、私は独りで、東大の構内でただただ涙を流していたことを思い出します。
思えば、いろいろなことがありました、何一つ忘れることのできないことばかりです。
雨の中、三四郎池を見て、それで、また湯島まで家族４人で歩いていきました。また家族であのあたりを歩いてみたいな。
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