歌名 ラララ行進曲
これは「インターナショナル」の曲なのですが、戦前の労働運動等の集会でそのまま唱うと、集会自体が中止になってしまうので、この「ラララ行進曲」が生まれました。「インターナショナル」を全編歌詞ぬきで全部「ラララ……」で唄うものです。
この「ラララ行進曲」が一九三一年四月発売のレコードになっています。それをまたテープにしたものを私はもっていたのですが、いまどこにいったか判りません。ダビングしていたものも、あちこちに散逸してしまいました（よく欲しがる人がいましてね）。
このレコードのは、実際の集会で唱われているものです。最後に参加している聴衆からの大拍手で終っています。多分一九三〇年ころの日比谷野外音楽堂での集会で唱われたものだと思われます。聞いているとなんだかジーンとしてしまいます。私にもあの日比谷野音での幾多の集会での思い出があるからです（もっとも私の場合は、戦後の六〇年代後半の話ですが）。
一九三一年五月のある集会では、この「ラララ行進曲」ですら、検閲により唱うことを禁じられ、考え抜いた主催者側は、レコードでこの曲を流し、舞台ではこの曲に合わせて何人もの代表が身振りで表現して、聴衆の大喝采を浴びたことがあるといいます。（1998.12.01）
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