いくつものことが書かれていて、そして今日の最期に植木のことが書かれています。ああ、こういうことなんだと思ったところです。けんが植木先生のところへ自分の父の薬をもらいに行くのです。分かっていることなのに、「ああ、けんの父親は別にいるんだ」と確認したところです。
東大出の西洋医、植木は、今や次郎長一家のお抱え医者も同然だった。山本家の敷地内で診療所を開業、食事も風呂も末廣ですませている。そのかわり、診療代はとらない。
でも最初に初志郎のことが書かれています。
おちょうは初志郎に、さんざん手をやかされてきた。が、血縁でないので遠慮があるのか、面とむかって叱るところを、けんは見たことがない。
そうなんだ。だからいっそう初志郎は私には変な子に思えてしまうのです。「もっと主役たるけんに遠慮しろよ」なんて思う私なのです。余計なことを考える私です。
でも「血縁」っていいものです
ね。昨日は孫のそばにいてつくづく感じたものです（昨日は長女おはぎの家で三人の孫と接しました）。きょうも私の四人目の孫じゅにのそばへ行きますが、そのことをいっぱい感じることでしょう。じいじとしての幸せを噛締めます。
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