十二人の使徒名をあげてみます。ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、ヤコブ、タダイ、シモン、ユダ
いや私はこの十二人の名前を特定するのも大変でした。私なんか、このインターネットでの検索がなかったら、正確にあげられないですね。
第３章
また會堂に入り給ひしに、片手なえたる人あり。人々イエスを訴へんと思ひて、安息日にかの人を醫すや否やと窺ふ。イエス手なえたる人に『中に立て』といひ、また人々に言ひたまふ『安息日に善をなすと惡をなすと、生命を救ふと殺すと、孰（いづれ）かよき』彼ら默然(もくねん）たり。イエスその心の頑固（かたく）なるを憂ひて、怒り見囘して、手なえたる人に『手を伸べよ』と言ひ給ふ。かれ手を伸べたれば癒ゆ。パリサイ人（びと）いでて、直ちにヘロデ黨の人とともに、如何にしてイエスを亡さんと議る。
イエスその弟子とともに海邊に退き給ひしに、ガリラヤより來れる夥多（おびただ）しき民衆も從ふ。又ユダヤ、エルサレム、イドマヤ、ヨルダンの向（むかひ）の地、およびツロ、シドンの邊（ほとり）より夥多しき民衆その爲し給へる事
を聞きて、御許に來る。イエス群衆のおしなやますを逃れんとて、小舟を備へ置くことを弟子に命じ給ふ。
これ多くの人を醫し給ひたれば、凡（すべ）て病に苦しむもの、御體（みからだ）に觸らんとて押迫る故なり。また穢れし靈イエスを見る毎（ごと）に、御前（みまえ）に平伏（ひれふ）し、叫びて『なんぢは神の子なり』と言ひたれば、我を顯（あらは）すなとて、嚴しく戒め給ふ。
イエス山に登り、御意（みこころ）に適ふ者を召し給ひしに、彼ら御許に來る。ここに十二人を擧げたまふ。是かれらを御側におき、また教（をしへ）を宣べさせ、惡鬼を逐ひ出（いだ）す權威を用ひさする爲に、遣さんとてなり。此の十二人を擧げて、シモンにペテロといふ名をつけ、ゼベダイの子ヤコブ、その兄弟ヨハネ、此の二人にボアネルゲ、即ち雷霆（いかづち）の子といふ名をつけ給ふ。又アンデレ、ピリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルパヨの子ヤコブ、タダイ、熱心黨のシモン、及びイスカリオテのユダ、このユダはイエスを賣りしなり。
かくてイエス家に入り給ひしに、群衆また集り來りたれば、食事する暇もなか
りき。その親族の者これを聞き、イエスを取押へんとて出（い）で來る、イエスを狂へりと謂ひてなり。又エルサレムより下れる學者たちも『彼はベルゼブルに憑かれたり』と言ひ、かつ『惡鬼の首によりて惡鬼を逐ひ出すなり』と言ふ。イエス彼らを呼びよせ、譬にて言ひ給ふ『サタンはいかでサタンを逐ひ出し得んや。もし國分（くにわか）れ爭はば、其の國立つこと能はず。もし家分れ爭はば、其の家立つこと能はざるべし。もしサタン己に逆ひて分れ爭はば、立つこと能はず、反つて亡び果てん。誰にても先づ強き者を縛らずば、強き者の家に入りて其の家財を奪ふこと能はじ、縛りて後その家を奪ふべし。まことに汝らに告ぐ、人の子らの凡ての罪と、けがすけがしとは赦されん。されど聖靈をけがす者は、永遠に赦されず、永遠の罪に定めらるべし』これは彼らイエスを『穢れし靈に憑かれたり』と云へるが故なり。
ここにイエスの母と兄弟と來りて外に立ち、人を遣してイエスを呼ばしむ。群衆イエスを環りて坐したりしが、或者いふ『視よ、なんぢの母と兄弟姉妹と外にありて汝を尋ぬ』イエス答へて言ひ給ふ『わが母、わが兄弟とは誰ぞ』かくて周圍（まわり）に坐する人々を見囘して言ひたまふ『視よ、これは我が母、わが兄弟なり。誰にても神の御意（みこころ）を行ふものは、是わが兄弟、わが姉妹、わが母なり』
この十二人の使徒をよく一人ひとりを見てい
きたいと思います。それとイエスの母マリアは息子をどう見ていたのかなあ。「処女受胎」なんていわれるから、困ったものだよな。でも一番困ったのは父親のヨセフではないでしょうか。今も彼の嘆きが聞こえる気がします。「俺って、ずっとのけ者なんだよなあ」。