将門Ｗｅｂ

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag：レオ・レオーニ

28b1d41d.jpg

　私が、周の雑読備忘録「Leo Lionni『little blue and little yellow』」に書きましたが、この本を読みましたのは、周の雑読備忘録「レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』」 の２ と 周の雑読備忘録「レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』」 の３ に書きましたように、私は、この絵本での

１．減算混合のこと
２．この絵本の印刷方法が、やはりグラビア印刷なのか、オフセット印刷か

が知りたかったのです。
　この米国での原本を長女に見せると、このもともとの絵本と日本の絵本の印刷した色および紙質の違いに驚いていました。
　物語は同じでも、印刷はかなり違うような印象を持ちます。
　ただ、この物語は、絵の具を孫二人の前で実際に混ぜ合わせるというのがもともとの大事な話しですから、それが大事なことだと私は思ったのです。

　この米国の絵本の原本を見ても私には、結論は出せませんが、こんなにまで同じ絵本でも違うものなのですね。
　ただ、米国の原本は、もちろんグラビア印刷です。そして日本の絵本もグラビアだと思われます。ただ、あまりに違う絵本にしか私には思えないものでした。
　そのくらいしか、今の私には言えません。

続きを読む
タグ ：
#レオ・レオーニ
#あおくんときいろちゃん
#減算混合
#グラビア印刷
#オフセット印刷

b1b6d548.jpg

　実は、私はこの絵本を借りてきて、きょうになって初めて本文を読んだということを書きましたが、昨日は一体何をやっていたかというと、色を見てばかりいたわけですが、実はその色が実際にどう印刷されているのかというので、ルーペであちこちを見てばかりいたのです。
　あ、このルーペとは以下のものです。

　　http://shomon.livedoor.biz/archives/50991298.html　ルーペを手に入れました
　　http://shomon.livedoor.biz/archives/51003852.html　ルーペを手に入れて

　それで、このルーペで見ても、どうしてもはっきり判らないのです。私はどうやって印刷しているのだろうと考えたのです。
　日本の印刷物は、ほとんどはオフセット印刷ですが、絵本なんかにはグラビア印刷も使われることがあります。
　それで見ていきますと、ほとんどのページはカラー印刷で４色（マゼンタ・イエロー・シアン・墨）かけ合せです。でもページによっては、そう見えないところもあります。
　この絵本の表紙にある、あおくんときいろちゃんが、混ざって緑色になっているところをルーペで見ると、シアンとイエローが１００％＋１００％だとは思えないのです。わざわざ緑の特色で印刷しているようにも思えます。もっと詳細なルーペにしておけば良かったなとも思いました。
　でもページによって、この表紙もそうだが、グラビア印刷でやっているのかなあ、とも思いましたが、断定はできません。それで、今私は推定するのですが、オフセットでカラー印刷ではなく、多色刷をしているんじゃないかなあ。
　この表紙と裏表紙は、５色の特色で印刷しています。そうでないと、カラー印刷だと、これだけの重厚感が出ないと思うんですね。表紙の上の部分の茶色（というかおおど色）なんか、ルーペで見てもかけ合せになっていないように見えるのです。
　でもどうやって確認しよう。この出版社に電話しようとも思いましたが、電話しても判らないでしょう。私の友人のクリエイティブディレクターにどこか神保町あたりで会って、この絵本みせて判断してもらおうかとも思いましたが、そもそも彼に連絡とるのが大変です。彼はケータイメールもできないですから。

　オフセット印刷か、グラビア印刷かと考え、たぶんオフセットの特色の多色刷りだろうと私は思いましたが、どうやって確認してみようかと今頭を悩ましています。

　周の雑読備忘録「レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』」 へ

続きを読む
タグ ：
#レオ・レオーニ
#あおくんときいろちゃん
#オフセットでカラー印刷
#5色の特色で印刷
#重厚感

380e4d88.jpg

　私がこの絵本を昨日借りてきて、でもただ絵を見ていたばかりで、ちゃんとした物語なんだというのは今朝になってしって、いわば初めて読んでものでした。
　このレオ・レオーニは、最後の扉に、紹介されています。その中で

　その多彩な創造力は絵画、グラフィック・アート、デザインの各分野で示されています。

とあります。だから、こうして絵の具を混ぜ合わせれば、減算混合で、孫の前では、面倒くさいことになるというのは判っていたことでしょう。
　私は次のように書きました。

　でも本当を言うと、たぶん子どもたちは、黄色と赤（これは日本人の言う赤ではなく、マゼンタの色です）も混ぜることを言い、レオもそうしたでしょう。そうすると、綺麗な金赤の色になります。

　ただし、日本人だとマゼンタも金赤も「赤」と表現してしまいますね。でも日本人が「赤」というのは、本心は「マゼンタ100％＋イエロー100％」の色を「赤」だと思っています。
　だから少々面倒なのです。

　だが、私は自分の孫には、レオ・レオーニのようにではなく、減算混合ではなく、加算混合で、いわば光を使って見せよう、それにはパソコンを使おうと考えたのです。
　あ、それから私が昔、かなり関心して読んだ本が以下の大前研一の本です。

　　http://shomon.net/kankyo/bookkan1.htm#oomae　　大前研一「加算混合の発想」

　１９８０年という時代に、私なんかまだ減算混合しか知らなかったときに、これを書かれています。ただただ感心して読んでいたものでした。

　でも今思い出しました。昔小学生３年の頃（名古屋市南区の桜小学校にいました）、みんなで絵の具を混ぜることをしたのです。赤、黄色、青、緑等々をいっぱい混ぜ合わせると、みな「どんな綺麗な色になるのかなあ」と期待していたのですが、実際に目の前でやると、ただただ汚れた黒に限りなく近い色になるだけです。実は、私は前もって家でもやっていたので、結果は知っていましたが、その原理は判りませんでした。
　だからポコちゃんには、加算混合を見せてあげたいなあ。

　周の雑読備忘録「レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』」 の３へ

続きを読む
タグ ：
#レオ・レオーニ
#あおくんときいろちゃん
#減算混合
#加算混合
#大前研一

あおくんときいろちゃん
書　名　あおくんときいろちゃん
作　　　レオ・レオーニ
訳　　　藤田圭雄
発行所　至光堂
定　価　１，２００円
発行日　１９９５年
読了日　２００７年９月１２日

　この絵本を昨日借りてきたのですが、私は絵をみて、色を熱心に見てばかりいました。物語に関しては、きょうになってはじめて読みました。
　とっても単純なのですが、いいお話です。訳者の藤田さんが、以下のように言っています。

　子どもと語るにはファンンタジーが必要だが、そのファンタジーというものの、ほんとうの姿を、こんなに純粋に示してくれた本をわたしはしらない。レオの画筆から滲み出た物語を、ピポとアンは、どんなに目を輝かせてみつめたことか。その喜びを日本の子どもたちに伝えることが出来るうれしさにわたしはもう、わくわくしている。

　読んでみて、作者の二人の孫ピポとアンに、じじのレオが画用紙の上に絵の具を落として話をはじめたのが目に見えるような気持になってしまいます。
　絵の具の、青と黄色の色を混ぜると、緑色になります。まだ小さい二人の子どもは目を輝かせたことでしょう。
　でも本当を言うと、たぶん子どもたちは、黄色と赤（これは日本人の言う赤ではなく、マゼンタの色です）も混ぜることを言い、レオもそうしたでしょう。そうすると、綺麗な金赤の色になります。
　ただし、もっと混ぜてしまうと減算混合で、汚れた色（どんどん黒に近い色になる）になって、子どもたちは驚きがっかりしたでしょう。でもレオは、それをもちろん判っているから、こうして、青と黄色の絵の具で、二人の子どもたちに楽しくお話を続けたのだと思います。
　できたら、私は孫のポコちゃんに、少し大きくなったら、減算混合ではなく、加算混合で、つまり光を使って（パソコンでできるかなあ）、見せていきたいと考えています。
　いや、できるはずです。かならず楽しいお話を私もお喋りしています。

　これも、ナミちゃんの紹介です。

　　http://blogs.yahoo.co.jp/namint7/19978467.html　絵本「あおくんときいろちゃん」

　周の雑読備忘録「レオ・レオーニ『あおくんときいろちゃん』」 の２へ

タグ ：
#レオ・レオーニ
#あおくんときいろちゃん
#藤田圭雄
#至光堂
#減算混合

↑このページのトップヘ