じゅにが先月２８日に突如府中市の医院へ救急車で運ばれました。じゅには千葉県の君津市に私の次女ブルータスとナオキ君と住んでいますまだ生後６カ月の女の子です。
すぐそばの医院に入ったのでしたが、その医院でもどうにもならないということで、そこの判断で東京府中市の医院へ運ばれることになりました。
救急車には、ばあばが同乗し、ずっとじゅにをささえてくれました。
このことを妻と私がケータイで知り、急遽２９日に行きました。とにかく病院名は分かっても、どうやっていくのかも分かりません。せれで、住所を地図で調べて京王線で行きました。でもこれで間違えて、府中市武蔵野台という地名を京王線の武蔵野台という駅と思い込み、そこまで行きましたら、駅前にはタクシーも一台もありません。
それでそこで画いてありましたタクシー会社へ電話して、待ちまして、来てくれて急遽医院まで向かいました。「ときどき間違える方がいるんです」というタクシーの運転手さんとの会話がありました。
府中というと、私は昔７カ月拘留されていました府中刑務所がありましたが、そこをはるかに越えるほど遠かったものです。タクシー代は３，０００円を越えました。「ここは昔３億円が奪われたところ」なんていう会話で、府中刑務所のわきを通ったものでした。 その女性の運転手さんは、会話で「私よりも１、２才下だな」と思ったものでした。
でもこの日は府中駅に帰り、次回からはＪＲ中央線で来るように、まともになりました。
だが、私はおはぎの「パパは湖北のおじいちゃん、おばあちゃんにじゅにちゃんの回復を頼んできて」ということで、翌日我孫子市の成田線湖北正泉寺へ行くことになりました。
でもここが歩いて行くと、はるかに遠いのです。しかも非常に風の強い日でした。
やっとどうやら、お墓に行きましたが、あの強い風で墓参りの人は誰もいません。お寺も、扉も閉まっていました。「こんな風の強い日は誰もこないだろう」という判断でしょう。
私は父と母の墓の前に立つと、じいじとばあばに、じゅにのことと、私の弟の孫のことも頼みました。
父と母は、「こんな風の強い日になんだ！」というのですが、私が話を始めると、母はよく聞いてくれます。そして「お父さん、話をよく聞いて！」と、父をも話に加わらせます。そして私は弟の孫のことも、頼んできました。
ちょうどこの日は、長女のおはぎもブルータスと会ってくれて（父母と祖父母しかじゅには会えないのです）、そこで二人の姉妹は泣いていました。私の妻も泣くしかできないのです。
私も帰ってきて、話を聞いて驚きました。でも長女は泣くだけではありませんでした。いくつものインターネットにアクセスし、上の弟の娘のしほちゃんにも電話していくつも情報交換しました。
それで間違いなく、私の父と母もがんばってくれました。
翌日朝に、６月２日の手術が急遽決まったのです。そしてこの日は、私の弟の孫の手術の日でもありました。私の父と母がやってくれたのです。
もちろん、たくさんの方が強く祈ってくれたからです。
この２日の手術は、実に５時間に及ぶ長さでした。そして手術した先生が、私たちのところへもやって来てくれました。私たちは、みな千羽鶴を折っていました（私だけはやらなかった。折れないのですもの）。私はあのときほど、千羽鶴って、大切ないいものだなあ、と思ったことはありません。
手術してくれた先生の目にも涙が光っていました。
手術は成功したのです。あれほど「もう駄目なんだ」と思っていたのに、それをひっくり返したのです。
あちらのおじいちゃんとのリードで「元気魂」の喜びの声を上げました。午後８時のことでした。
みなさん、ありがとうございました。
ここには、５月３０日の我孫子市湖北正泉寺の私の父母の墓を掲げます。