「将門Ｗｅｂマガジン第１２１号」で「イーバンクの薦め」を書きましたので、
今回は同じインターネットバンクである「ジャパンネット銀行」について書きます。イーバンクとの比較にもなるでしょう。
私がこの二つの銀行で、最初にイーバンクを選びましたのは、個人口座をもつにはジャパンネットだと、ローン口座も持たないとならないことが嫌でした。いや、持たなくてもいいのですが、もったほうが引出手数料等が優遇されるのです。それでイーバンクにしたのですが、そこでやがて法人口座ももつと、このネットバンクの利用しやすさにおおいに感激しまして、やはりもう一つもってみようと思いまして（私と私の会社だけではなく、私のクライアントでの使用を常に考えています）、それで個人口座を持ちました。ただ、個人口座よりも、やはり法人口座がほしいものです。
それがとうとうこの２月１９日に法人口座ができました。このことではイーバンクが半年ばかり先行しましたね。
それで、この二つとも個人も法人も持ってみますと、その使い勝手の違いがよりよく判ってきました。
法人としての口座としますと、ジャパンネットのほうが、振込先として使えますからいいですね。自社からの請求書に口座名を書けます。イーバンクに振り込むには、イーバンク口座の振込入金口座にしないとなりません。振り込んでもらうとしたら、
○○銀行イーバンク支店 普通預金
口座番号○○○○ 口座名イーバンクギンコウ（カ
としなければなりません。こちらの会社名ではないのですから、振り込む側はこれでは降り込めないでしょう（理解してもらうのが大変だ）。ジャパンネットだと普通の銀行と同じです。ただ、これは法人に限らず個人でも同じです。
それから、他の銀行に振り込む場合は、ジャパンネット銀行のほうが振込料が低額です。
そして決定的なのは、ジャパンネットのほうは、銀行カードがあることです。これで提携銀行やampmや、郵便局でお金の出し入れができます。イーバンクではあくまで「イーバンク口座の振込入金口座」の銀行カードで出し入れすることになります。ただし、イーバンクも今５月頃には、このカードを発行するようです。
イーバンクがいいのは、郵便局の指定した自分の口座から、ネット上でお金が出し入れできることです。これはほかのどの銀行でもできないことです。
それから、イーバンク同士の振込料は無料です。ジャパンネットだと６０円かかります。だから、オンラインショップをやる側としたら、これのほうがエンドユーザーにはいいことでしょう。
そして驚くことは、イーバンクだと支払う際に、相手のメール宛てに支払うことができます。受け取ったほうは、メール上で、イーバンクの口座があれば、そこに入金できますし、ない場合には、どこか指定した銀行口座に入金するように、メールからネット上で操作できます。
こうするとこの二つのネットバンクは随分使い勝手が違うことが判ります。やはり二つ必要だなと思ったものでした。
ある会社で、ある都市銀への海外からの入金の一部を郵便貯金に移さねばならないところがあります。郵便のインターネットオンラインで、たくさんの振込処理をしなければならないのです。だが、銀行から郵便貯金には、振込はできません。大きなお金を現金で、持ち運ばなければならないのです。
でも、この二つのネットバンクを使いますと、
海外→ジャパンネット銀行口座→（インターネット上で、イーバンク口
座の振込入金口座に振り込む）イーバンク銀行口座→（インターネット上
で自社の郵便貯金口座に出金する）→郵便貯金口座
という手続きで、すべてインターネット上で処理できます。
そして、いつでも夜中でも自宅でも、インターネット上で、すべての処理ができるということが、この二つのインターネットバンクの一番便利なことだと思います。(2003.03.17)
＊「イーバンク同士の振込料は無料です」と書きましたが、現在は法人口座からイーバンク口座に振り込むときは１０５円の手数料がかかります。(2003.04.02)