８月９日の 周の雑読備忘録「中川李枝子『ぐりとぐら』」へのコメント で私は次のように書いていました。
きょう来たメルマガで、「教育のまぐまぐ！ 2007/08/09 号」がありました。
このメルマガの内容で、「●階段で子どもが転びそうになりました。そのとき、あなたの一言は？」ということから、私の思いを書いていました。
そしてきょうも、この「教育のまぐまぐ！ 2007/08/23 号」があって、「バスに空席、親と子のどちらが座る？」と問いかけがあります。
私はもちろん、「それは子どもだよ」と応えましたが、これでいいのか、どうなのかは判りません。「こういう問いには、子どもを座らせることは子どもを甘やかすことだ、欧米人なら子どものために厳しくしつけ、自分は座るが、子どもは立たせておく、いうのがいいのかな？」なんて思っていました。私はそんな甘やかす親の典型なのかなあ？ でも私はそれを改める気はありません。そんな欧米人がいるとしたら、その人たちはかえって阿呆だとしか私は思いません。でももちろん、これは小学校低学年までです。
亡くなりました母は、私が中学生以上になったときには、必ずバスや電車では、他の乗客のお年寄りに絶対に席を替わるように言っていました。いや、そばに居たら実行させていました。
この問い正確に書きます。
■ためそう！親力診断テスト
●バスで席が１つ空いています。親と子どものどちらが座りますか？
【問題】小学３年生の息子と２人でバスに乗ったら、席が１つだけ空いていま
した。他に立っている人はいません。親であるあなたはどうしますか？
Ａ 息子に座らせる
Ｂ 親が座る
Ｃ ２人で立っている
【診断する！】⇒ http://cgi.mag2.com/cgi-bin/w/mag?id=oya070823
私の答えは、Ａです。ただし、私が答えるとしても中学生以上ならＢです。小学校４年生以上の場合は、その子の体格によって判断します。
この診断ページです。私は、「子どもを甘やかす親」と断定されるのかなあ、なんて思っていました。でも結果は以下のように書いてあります。私のようにＡを選んだ人が◎なのです。
Ａを選んだ人：◎
こうするのが、子どもを思いやる親の自然な姿です。そうやって育てられた子が、人に席を譲れるようになるのです。急ブレーキや急カーブのとき、大人より子どもの方が踏ん張りが効かなくて、転んでけがをしやすいということもあります。でも、「子どもを座らせて親が立つのは日本だけだ。○○（どこかの国）では、こういうとき子どもを座らせる親はいない」という話を、新聞や雑誌などで読むことがあります。そういう話を鵜呑みにしないことです。もし本当にそういう国があるとしたら、それはいいことではないと私は思います。
Ｂを選んだ人：×
決定権を持つ親が、自分だけ座って子どもを立たせておくのは傲慢です。また、そこには「しつけのためにはこれが正しい」という思い込みがあります。そしてその思い込みが、子どもを思いやる親の自然な愛情の発露を妨げているのです。これでは親の思いやりをありがたく思い、自分も人を思いやって席を譲るというようにはなりません。
Ｃを選んだ人：△
親子で立って苦労を分け合っているわけですから、×ではありません。でも、せっかく１つの席が空いていて、他に誰も立っている人がいないなら子どもを座らせてやればいいと思います。
ここに書いてあるように、「子どもを座らせて親が立つのは日本だけだ。○○（どこかの国）では、こういうとき子どもを座らせる親はいない」というような話を私も嫌というほど聞いてきました。
でも私は私の子どもには、そういうふうにしたし、私の孫にもそういうふうにします。私の父母もそうでした。小さなときは、自分たちが立って、子どもを座らせていました。だが私たちが大きくなったときには、私たちを立たせて、自分たちが座り、お年寄りが来たら、自分たちの席を譲っていました。
私は、「子どもを座らせて親が立つのは日本だけだ。○○（どこかの国）では、こういうとき子どもを座らせる親はいない」と平気で、「そうではない人間は最低だ」というような雰囲気で言う人間が一番嫌いです。私はこういう人こそがかえって、駄目な子どもたちを作っているのだと思ってしまいます。大人になったら座っていいのではなく、足腰が弱い人、それは障害のある方が再優先だし、お年寄りもそうだし、小さな子どももそうなのです。
でも少しは、こういう当たり前の話が展開されていると私はとても嬉しいです。
