まだ「純と愛」が始まる何時間も前です。今日が最終回なのですね。
さて、愛君が目覚めてくれるのかが最大の関心事です。ぜひたくさんの方が強く願ってほしいです。その私たちの願いが強ければ、愛君は目覚めるのです。
私はここに次のように書きました。
私も祈ります。私も自分の孫じゅにを信じました。
じゅには最初府中の病院に入ったときには、最初心臓が停止したのです。でも私たちみんなの祈りで助かったのです。だからみんなの祈りは大切なのです。あの多くの人たちの祈りの中でお医者様は手術をしてくれました。報告に来てくれたお医者様の目にも涙が光っていました。
それが今につながっているのです。
これを今回も思います。「もう撮影は終了している」なんて、まだそんなつまらないことをいうのですか。私たちの思いで世界はいくらでも変えられるのです。
見ている私たちが大切なのです。
強く愛が目覚めることを願いましょう。
昨日のここで新しい明治の世の、その「明治」を「易経」の一節からの説明をされたのには、とても嬉しかったのですが、でもそういうことは六兵衛が博識なことを知ることではなく、この先六兵衛をどうしていくのかということにあります。それが私をはじめ読者の最大の関心事なのです。ひさしぶりに、加倉井隼人の妻しづゑも田島小源太の妻お勢も登場します。いよいよ明治天皇が来るのです。ものすごい人数が来るようです。
「御鳳連の供奉衆は三千三百余、よもやそっくりお越になることはござりますまいね」
姐さんかぶりに両襷をかけ、縁先の草をせっせとむしりながらしづゑが言う。
お勢も答えるのです。小源太はお勢に「おまえ様、じゃま」と庭箒ではたたかれています（実際にたたかれているわけではないでしょうが）。
「なんのかんのと言いながら、女房どもはうきうきしているようじゃ」
「まったく、ご着輩のそのとたん、亭主の首が胴から離れるやもしれぬと申すのに」
この亭主二人の言うことに、お勢は言います。
・・・・・・、「八月もかかってどうにもならんだものが、今さらどうなるものでもございますまい」と嗤うた。
私も同じに思います。こうして明治の世になるのですね。そして、江戸城がそうなるのです。