この１週間、この佐世保の事件について、あちこちでお話しました。私のクライアントでも、何人も小学生のお母さんがいます。また私の家族でも話しました。ただ、さすがパソコンやインターネットが原因だなんていう方は一人もいませんでした。
ただ、やはりその子どもさんが、クラスの仲間何人かと交換ノートをやっているということは何人かのお母さんからはお聞きしました。その他いろんなことをお聞きしました。
ただ、私はこうして、あの事件の問題をことさら大きく話していきたいということではありません。私としては、教員をやっている私の二人の娘や、娘の友人や、私の友人にとって、何らかの役立つことを知りたいと思うからです。 やはり、親たちも教員の方たちも、「いじめ、差別、犯罪、殺人は絶対してはいけない」ということを言い続けてほしいと思います。これだけは最低限言わないとならないのです。
「絶対してはいけない」という言い方に、それは「強制だ、押しつけだ、抑圧だ」という言い方もあるようです。「子どもはいろいろなことを自ら体験してそこから自分で感じて、考える力が育つ」という考えのようです。だが、私はこうした言い方に対して、
「いじめ、差別、犯罪、殺人」なんていう体験はすることがなく
ていい
と断言できます。こんなことは体験して「これはいけないことだ」なんて判るべきことではありません。こんなことは当たり前のことではないですか。「赤信号で歩道を渡ってはいけない」というのは強く子どもに教えることであって、「赤信号で歩道を渡るとどうなるか体験して、自分で判断できるようになろう」となんていうことでは、けっしてありません。
だけど、このことはずっと私も言い続けたいな。
