午前１時に目覚めて、最初に周の『独楽吟のススメ』の破茶さんからの昨夜２１時２５分のメールを読みました。私は２１時には眠ってしまっているのです。
このことは、ルカ傳１９章とマタイ傳２５章として、すぐに書きました。
私は信仰はないわけですが、こうして教えていただきありがとうございます。思えば、吉本（吉本隆明）さんが戦後、麹町の教会で聖書のことを尋ねたのは、この内容なのかなあ、と私は想像できました。
そして、また読んでいく勇気になりました。
第２０章
或日イエス宮にて民を教へ、福音を宣べゐ給ふとき、祭司長・學者らは、長老どもと共に近づき來り、イエスに語りて言ふ『なにの權威をもて此等の事をなすか、此の權威を授けし者は誰か、我らに告げよ』答へて言
ひ給ふ『われも一言なんぢらに問はん、答へよ。ヨハネのバプテスマは天よりか、人よりか』彼ら互に論じて言ふ『もし「天より」と言はば「なに故かれを信ぜざりし」と言はん。もし「人より」と言はんか、民みなヨハネを預言者と信ずるによりて、我らを石にて撃（う）たん』遂に何處（いずこ）よりか知らぬ由（よし）を答ふ。イエス言ひたまふ『われも何の權威をもて此等の事をなすか、汝らに告げじ』
かくて次の譬を民に語りいで給ふ『ある人、葡萄園を造りて農夫どもに貸し、遠く旅立して久しくなりぬ。時至りて、葡萄園の所得を納めしめんとて、一人の僕を農夫の許に遣ししに、農夫ども之を打ちたたき、空手にて歸らしめたり。又ほかの僕を遣ししに、之をも打ちたたき、辱しめ、空手にて歸らしめたり。なほ三度めの者を遣ししに、之をも傷つけて逐ひ出したり。葡萄園の主いふ「われ何を爲さんか。我が愛しむ子を遣さん、或は之を敬ふなるべし」農夫ども之を見て互に論じて言ふ「これは世嗣なり。いざ殺して其の嗣業を我らの物とせん」かくてこれを葡萄園の外に逐ひ出して殺せり。さらば葡萄園の主かれらに何を爲さんか、來りてかの農夫どもを亡し、葡萄園を他の者どもに與ふべし』人々これを聽きて言ふ『然（しか）はあらざれ』イエス彼らに目を注めて言ひ給ふ『されば
「造家者（いえつくり）らの棄てる石は、
これぞ隅（すみ）の首石（おやいし）となれる」
と録されたるは何ぞや。 凡そその石の上に倒るる者は碎（くだ）け、又その石、人の上に倒るれば、その人を微塵（みじん）にせん』
此のとき學者・祭司長ら、イエスに手をかけんと思ひたれど、民を恐れたり。この譬の己（おのれ）どもを指して言ひ給へるを悟りしに因る。かくて彼ら機を窺ひ、イエスを司の支配と權威との下（もと）に付（わた）さんとて、その言（ことば）を捉ふるために、義人の樣（さま）したる間諜（まわし）どもを遣したれば、其の者どもイエスに問ひて言ふ『師よ、我らは汝の正しく語り、かつ教へ、外貌（うわべ）を取らず、眞（まこと）をもて神の道を教へ給ふを知る。われら貢（みつぎ）をカイザルに納むるは、善きか、惡しきか』イエスその惡巧（わるだくみ）を知りて言ひ給ふ、『デナリを我に見せよ。これは誰の像、たれの號（しるし）なるか』『カイザルのなり』と答ふ。イエス言ひ給ふ『さらばカイザルの物はカイザルに、神の物は神に納めよ』かれら民の前にて其の言をとらへ得ず、且（かつ）その答を怪しみて默（もだ）したり。
また復活なしと言張るサドカイ人の或者ども、イエスに來り問ひて言ふ、『師よ、モーセは、人の兄弟もし妻あり子なくして死なば、其の兄弟かれの妻を娶りて、兄弟のために嗣子（よつぎ）を擧ぐべしと、我らに書き遣し
たり。さて茲に七人の兄弟ありて、兄、妻を娶り、子なくして死に、第二、第三の者も之を娶り、七人みな同じく子を殘さずして死に、後には其の女も死にたり。されば復活の時、この女は誰の妻たるべきか、七人これを妻としたればなり』イエス言ひ給ふ『この世の子らは娶り嫁ぎすれど、かの世に入るに、死人の中より甦へるに相應（ふさは）しとせらるる者は、娶（めと）り嫁（とつ）ぎすることなし。彼等ははや死ぬること能はざればなり。御使たちに等しく、また復活（よみがえり）の子どもにして、神の子供たるなり。死にたる者の甦へる事は、モーセも柴の條（くだり）に、主を「アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神」と呼びて之を示せり。神は死にたる者の神にあらず、生ける者の神なり。それ神の前には皆生けるなり』學者のうちの或者ども答へて『師よ、善く言ひ給へり』と言ふ。彼等ははや何事をも問ひ得ざりし故なり。
イエス彼らに言ひたまふ『如何なれば人々、キリストをダビデの子と言ふか。ダビデ自ら詩篇に言ふ
「主わが主に言ひたまふ、
われ汝の敵を汝の足臺（あしだい）となすまでは、
わが右に坐せよ」
ダビデ斯く彼を主と稱ふれば、爭（いか）でその子ならんや』
民の皆ききをる中にて、イエス弟子たちに言ひ給ふ、『學者らに心せよ。彼らは長き衣を著（き）て歩むことを好み、市場（いち
ば）にての敬禮、會堂の上座、饗宴（ふるまひ）の上席を喜び、また寡婦らの家を呑み、外見をつくりて長き祈をなす。其の受くる審判（さばき）は更に嚴しからん』
私は読んで行く勇気がわいたところで、またこのルカ傳に向かいました。
舊約聖書と新約聖書が少しは分かった思いがします。やはり、ここで新約聖書を読んでいけたことはよかったなと確信できました。
夢を見たのです。いやキリスト教や聖書のことではありません。でも良かったなと思いました。またあとで、夢の中の日常で書いてみます。
