将門Web

周が日々仕事であちこち歩いたり、友人や家族と話した中で感じたことを発信しています。

Tag:薬

12090501 このところ将門Webや藤田典さんの「ダダさんの掲示板」で、いくつか書いていました。
 それで私は自分が読んだ文学作品で、ぜひとも書きたいのに、書けない作品があるのです。それは魯迅の『狂人日記』です。私は以下のように魯迅の作品については書いてきています。

  
  阿Q正伝
  ノラは家出してからどうなったか
  野草ー犬の反駁ー

 でも

  狂人日記

については、書こう書こうと思うばかりで、少しも書けていないのですね。
 私が最初に魯迅の作品を読んだのは、中学2年のときに、岩波文庫の『野草』でした。そのあとすぐに竹内好訳の「阿Q正伝・狂人日記」でした。
 そして中でも一番強くひき付けられたのが『薬』という短い小説でした。そしてこの文庫本を何度も読み返し、高校時代に一度、大学へ入って一度読み、大学4年の秋にもう一度読みました。そして、『薬』にも『阿Q正伝』にも、強くひきつけられました。
 だが私には『狂人日記』はどうしても分からない、というか、怖くてたまらない作品にしか思えませんでした。人が人を食うという、そしてそれは自分もやってきたんものではないかと思う、この狂人です。
12090502 なんとか、今度こそ読みまして、その読んだ読後感をここに書いてみます。もう竹内好の訳では何度も読んできました。今度は高橋和巳訳で読んでみます(もちろん、もう何度も読んでいますが)。そしてなんとか私が書けないのでは、私自身がどうしようもない存在だということだけです。

11052706 私は魯迅についてはいくつかのことを書いてきたものです。『薬』という作品に関しては、実に感じることがあり、何度か書いてきました。この薬とは人間のいきぎものこと、人間の心臓のことなのです。これは実在した秋瑾の心臓を風邪を引いた男の子に食べさせるのです。もう何度読んでも、何度思い出して、とても辛い小説です。

  http://shomon.livedoor.biz/archives/51887544.html 薬

 でも実は、私は『狂人日記』のほうが私にはすさまじい迫力なのです。ただ、そのことは書けませんでした。「人間が同じ人間を食う」という話は私は書けませんでした。この小説の主人公も「人間が同じ人間を食う」ということで、それが妄想であるということで、狂人と言われているのです。でもこの狂人は、自分の兄も自分を食うのではないかと恐れ、でもさらに実はもう自分もすでに誰かを食っていたのではないかと恐れます。そして彼は、「でもまだ小さい子どもは人間を食っていないのではないか」と思うことで、最後に「子どもを救え」と言っています。読んでいる私たちも少しほっとします。
 でもこの魯迅の書いている恐れ「人間が人間を食う」ということは、実は本当のことでした。実は中国には人肉の料理本もあります。こんなことは他の国では考えられないことです。絶対に他の国、他の民族ではないことであるわけです。
 我が日本では、羽柴秀吉の中国地方の三木城を包囲して兵糧攻めをしたときに、このことがあったと言われています。そしてそれは記録にあります。秀吉は勝利したのち、たくさんの粥を用意したと言われています。また、「武田泰淳『ひかりごけ』」でも戦時中に実際にひかりごけ事件という船の中での食人事件を描いています。
 思い出せば、「パールバック『大地』」でも、息子の軍人が戦争で包囲した相手の砦の中での、この食人のことが書いてあります。このシーンも私はパールバックがよくそのまま描いたものだなあ、と思うばかりです。
 だが、日本ではまったく例外的な恐ろしいこととしてわずかに記されているだけですが、中国の歴史書では、包囲されたところで、あるいはひどい食料事情のときに、「互いに相食(は)む」ということは、実によく書かれているものです。
 このことは、実によく中国では書かれていることですが、この日本にはそのことは少しも伝播しなかったものだなあ、と思い私は少しは安堵するものです。
 私は魯迅に関しては、中学2年のときに、竹内好訳の『阿Q正伝・狂人日記』を読み、その後高校生のときも読み直し、そして大学でも読みましたが、よく判りませんでした。だが、大学5年の頃、やっとその内容が少しずつ判っていったものでした。もうどんなに凄まじい作品ばかりだと思ったものです。
 私は大学3年の夏の終わりに、東大闘争で保釈出所し、そしてまた12月に芝浦工大事件でまた逮捕されました。だが翌年の3月に出所したものでした。この大学4年のときに、早稲田大学の授業を黙って聴講していたのですが、それは新島淳良という先生の授業で、この魯迅の授業を聞いていたものでした。その魯迅の講義の中で、あるときに中国人の留学生の女性が、この『狂人日記』の授業のあと、「先生のきょうの授業はおかしい」という意見質問があったそうです。先生は、「またあとの授業で答えます」と言って、でもその女性はそれっきりになって答えられなかったと言っていました。
 この人が、そのあと、2年後のむつめ祭(埼玉大学の学園祭)に呼んだときに、私は是非ともこの「魯迅『薬』」に関する話を願ったものでした。
 その後、この先生はだんだん、私から見てもおかしな転回をしてしまいましたが、この人の魯迅に関する話はいいなあ、と思っていたものです。
 でもでも、その先生でも『狂人日記』の「人間が同じ人間を食う」話は解説できなかったものだなあ、と私は思っているのです。

10121613 中国の北京から来たある女性と始めて知り合って飲んだときに、私は魯迅のことを話はじめました。彼女は知らないふりをしました。そうすると、私は「何で中国人なのに、魯迅を知らないんだ」といいます。
 あまりに私が貶し続けますので、ついに彼女は大声で怒り出しました。

  中国人で魯迅を知らない人なんて、誰もいない。

 それならと、私はまた話を続けます。
 実に日本と中国とは「同文同種」などと言われながらも、まったく互いに相手の文化を知らないのではないかという思いに私は囚われます。中国人はさておき、日本人たる私たちも、中国の文化が理解できているといえるのだろうかとたいへんに気になります。
 次の魯迅の『薬』という短い小説も、ただただあっさりと読み終わってしまうのではないかなと思います。いや、この短い小説も、これだけのことを含んでいるのだということを、私はいいたいなあと思いました。互いに相手の文化を理解することによって、日本と中国という不幸な関係が少しでも改善されることを願うからです。

書名 薬
著者 魯迅
訳者  竹内好
発行 岩波文庫「阿Q正伝・狂人日記(吶喊)」の中にある短い小説

 この中の薬とは、人間のいきぎも、夏瑜という処刑された革命家の心臓のことです。
 中国のどこにもいるひとりの父親が大事な息子の肺病を直すため、

  そら、金と品物と引きかえ!

と手にするのが、

「まだぼたぼたたれている」「まっ赤な饅頭(まんとう)」

すなわち、「薬」、革命家の心臓なのです。
 この処刑された革命家とは、現実の世界では、秋瑾女史のことです。武田泰淳の「秋風秋雨人を愁殺す」の主人公です。この武田泰淳の本の最初に日本の袴着物をきて、右手に日本の匕首を抜き身でもっている彼女の写真があります。1907年6月5日処刑されました。魯迅はこの革命家秋瑾女史のためにこの小説を書いたといわれているのです。

 しかし、よく読まなければなりません。この肺病の息子をもった父親が薬を手にして自宅まで帰るところ。

  彼の気力はただ一つの包の上に集中していて、ひとり子で十代血統の
 つながる大事な赤子を抱いているかのように、ほかのことを考える余裕
 がなかった。彼はいま、この包のなかの新しい生命を、わが家に移植し
 て多くの幸福を刈り取りたいのだ。

 中国では、ことのほか男の子を重んじます。現在1人っ子政策(ひどい政策ですね)なんてやっているから、女の子が生まれて、「男の子がほしい」と泣き叫ぶ母親がいるとか、女の子の間引きが多くなったりするといいま。これは何なのでしょうか。
 中国は祖先崇拝です。けっして仏教なんか信仰としては根づかなかった。そして、この世中心なんです。あの世行ったってやがてまたこの世に帰ってくるのです。でもそのためには自分の子孫たちが先祖である自分のために、毎日供物をささげてくれる必要があるのです。そしてそれをやってくれるのは、同じ一族、同じ家の子孫、同じ姓をもった男子の累系に限られるのです。
 中国では(韓国でも北朝鮮でも)、結婚しても男女の姓は変わりません。日本のいま「男女別姓」の問題なんか考えると、画期的なことかもしれません。
 でもこれは、女性は結婚しても亭主の家には入れない、同じ一族にはなれないということを意味します。中国では、女性はただ「腹を借りるもの」であり、人間、子供を生むのは父親なのです。実に歴史書は、つぎつぎに「誰だれ誰だれを生む」という表現がでてきますが、それは男がすべて生んだことになっています。男の気が生むのであって、女の腹は借りものなのです。
 中国ではこの時代に限らず、なにか時の権力者に逆らい処刑されるときは、一族の男みな全部殺害されます。こんな悪い奴は二度とこの世にもどってこれないよう、一族男性全部殺すのです。ただ、母親は亭主が殺され、息子がすべて殺されても、ひとり残ります。同じ一族ではないし、女ですから。だからこの小説の最後に処刑された革命家の母親が登場できるのです。

 「一番の当り屋は、なんていったってここの老栓よ。二番目は夏三爺さ。
 大枚二十五両、まっ白な銀で頂戴してよ、...」
 「夏三爺は抜目のねえやつさ。なあ、もしも訴えでなかったとしてみろ
 よ。あいつだって打ち首の財産没収になるところじゃねいか。それが今
 じゃどうだ。大枚二十五両!………」

 考えてみれば、この夏三爺は甥の夏瑜(実に秋瑾女史はこの小説では男性の革命家になっている)を密告することにより、銀二十五両を手にしただけではなく、自分の命を含め一族全員子孫まで(夏瑜を除いて)の命を助けたのです。
 また革命家の側は、そこまで覚悟しなければ、革命の活動家にはなれなかったのです。したがって、この肺病の子も、心臓を取られる革命家も男なのです。男でなければ、中国の民衆にとって、その迫力が伝わってこないのです。女の子が肺病だったらほっておかれるでしょう。事実のとおり夏瑜が秋瑾女史と同じ女だったら、べつに夏三爺は訴えはしないんです。夏三爺が女だったとしても。
 結局、夏瑜は処刑され、その薬を食べた、大事な息子も死にます。そして最後にこの息子を亡くした二人の母親が、二人の墓へ貧しい土饅頭の墓へいきます。そこで、どうしてか夏瑜の墓だけに

  あきらかに、赤や白の花が円錐形の塚の頂をとりかこんで咲いているで
 はないか。

ということになります。
 最後にカラスがないて、夏瑜の魂が母の前にいたことが分かりますが、この花は夏瑜がやったものではありません。じつにこの花は、多分小説の中にやってはいけないことだろうけれど、どうしても供えざるをえなかった魯迅の気持ちです。
 魯迅は秋瑾女史とまた多くの革命家の魂と、そして多分自分の母親にこの花を供えたのだと思います。(1998.10.01)

 この秋瑾の七言絶句を私は以下で紹介しました。

  赤壁懷古
  

 武田泰淳の『秋風秋雨人を愁殺す』という作品も好きです。この本の表紙が日本刀を抜き身で持っている秋瑾女史がこちらを向いています。(2012.09.05)

02ffb488.JPG

 いつも朝この「周のポメラ」を書いても、あとで読むと、またいろんなことを思います。

2010/06/19 07:46今リビングに来ました。「読書さとう」で、「魯迅『野草』」をどう書くか決めていません。やっぱり『狂人日記』にしようかな。大変に困りました。いえ、『野草』だとさらに、その中の何を書くのかが困ってしまうのです。『野草』がインターネット上で見られないですからね。思い出すと、いくらでも思い出せる寂しい文章ばかりの作品なのですが、正確に書くのには、作品が実際にないと困ります。インターネット上にあってもいいのですがね。思い出せば、私が中2のときの秋11月に読んでいたものでした。そしてそのあと『阿Q正伝・狂人日記』を読んだものでした。でも私はあのときはよく分かっていなかったなあ。高校生のときにも読んで、さらに大学5年で読んで、そこで初めて泣きましたものです。『薬』という短い作品がいいです。『阿Q正伝』もいいです。いやほかのいくつもの作品がいいです。でも今回は『狂人日記』を考えたいです。これまた辛い作品だなあ。
2010/06/19 08:02「ゲゲゲの女房」の最初を見て、また涙の出る思いです。・・・また涙が出そうです。いやもう私は泣いています。
2010/06/19 15:29今長女の家でずっと遊んでいます。ミツ君のお父さんとお母さんも来てくれています。もういい日です。きょうはポポのお宮参りの日なのです。

 ポポはお宮参りしました。ミツ君のお母さんが抱いてくれました。そのあと、私も妻もみんなで会いました。

27df7b59.JPG 薬のことは申し訳ありません。きょうは確実に入れました。
 昨日の夕方も長女の家で、孫と遊びました。ポポを抱いていました。ポニョが抱きついてきて、もうものすごく喜んでいる私です。ポコ汰とはもういっぱいお喋りします。
 ツイッターは確実にいくつものUPをしています。
 写真は6月4日の鎌倉の成就院から、稲村ケ崎を見ています。もう少したつと、もっとあじさいの花でいっぱいになる参道です。ああ、ここを新田義貞が駆け抜けたのだなあ、なんて思ったものです。(06/09)

8d3c9391.jpg

 私の血圧の記録の昨年1月の記録です。最低血圧がもっと下がらないといけないな。それと薬を飲むこともカレンダーにスケジュールとしてつけるようにしました。
 間違いなく、薬を飲み続け、血圧を計っていきます。


     最高血圧  最低血圧  脈拍

31      135     105   72
30      121     108   74
29      135     109   79
28      140     102   75
27      163     109   72
26      142     102   79
25      164     109   78
24      146     102   78
23      121     95   79
22      119     80   80
21      121     79   82
20      125     78   80
19      132     77   77
18      146     80   77
17      142     80   79
16      111     58   67
15      140     80   71
14      137     82   68
13      146     86   71
12      142     82   80
11      140     83   70
10      142     82   71
09      132     85   75
08      136     80   74
07      142     69   70
06      117     80   71
05      116     82   70
04      118     81   72
03      115     85   73
02      119     81   71
01      123     85   70

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 私の血圧の記録の昨年12月の記録です。とにかく、毎日こうして計っています。でもときどきこれが正しいのかなあ、なんて思います。あまりに自分の予想をはずれるからです。
 とんいかく淡々と計測していきます。

     最高血圧  最低血圧  脈拍

31      165     114   84
30      121     82   71
29      123     84   70
28      125     87   71
27      121     85   72
26      127     89   70
25      128     92   71
24      132     92   70
23      141     97   71
22      143     101   73
21      155     109   72
20      116     101   73
19      114     102   72
18      154     97   70
17      153     96   71
16      145     95   70
15      151     102   74
14      111     79   71
13      112     80   73
12      110     82   72
11      112     84   73
10      165     109   71
09      115     85   72
08      111     82   75
07      112     95   80
06      110     78   75
05      110     76   81
04      105     84   84
03      101     79   89
02      108     86   80
01      109     85   75

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 私の血圧の記録の今年11月の記録です。とにかく、毎日薬を飲んでいます。それとちゃんと血圧計で毎日できるだけ同じ時間に計るようにしています。でもこれはけっこう難しいです。1時間2時間遅れるときがあります。

 

     最高血圧  最低血圧  脈拍

30      153     101   78
29      105     72   71
28      132     70   80
27      135     75   71
26      109     77   72
25      132     70   72
24      140     78   74
23      133     79   73
22      131     76   71
21      155     106   85
20      141     85   80
19      150     98   73
18      150     97   71
17      150     100   72
16      148     99   70
15      155     101   71
14      150     102   76
13      169     112   77
12      168     104   79
11      150     102   71
10      168     104   85
09      150     99   70
08      148     98   67
07      160     102   69
06      148     108   68
05      165     109   72
04      148     98   85
03      150     97   87
02      145     99   76
01      143     102   72

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09100101 私の血圧の記録の今年9月の記録です。いつも早朝に取るようにしていましたが、先生に言われまして10時頃計るようにしています。でもきょうから薬は一種類になりました。私は血液検査で、コレステロールも多くなって、これは一種類の薬のせいかもということで、減らしたものです。

     最高血圧  最低血圧  脈拍

30      143     100   73
29      144     100   72
28      147     102   72
27      151     102   73
26      147     100   71
25      103     87   71
24      151     102   78
23      155     93   71
22      157     101   77
21      156     100   76
20      145     91   79
19      157     100   74
18      164     102   90
17      120     100   84
16      114     99   92
15      158     101   74
14      173     109   84
13      158     72   78
12      156     106   71
11      167     109   72
10      136     87   75
09      143     105   69
08      129     86   69
07      105     62   81
06      155     84   75
05      114     84   84
04      115     85   84
03      152     102   77
02      139     99   66
01      151     116   73

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 私の血圧の記録の今年8月の記録です。いつも早朝に取るようにしています。薬はいつも朝と昼飲むようにしています。でも昼は忘れることがあるんですね。

     最高血圧  最低血圧  脈拍

31      173    108    64
30      137    102    77
29      165    104    84
28      165    104    67
27      135     97    71
26      133     94    70
25      132     93    75
24      137     94    92
23      123     82    92
22      160    109    70
21      159    106    81
20      142    100    71
19      115     82    71
18      115     85    73
17      120     99    72
16      152    101    79
15      151    100    60
14      152    102    61
13      154    104    64
12      153    107    67
11      167    103    76
10      130    106    89
09      138    104    65
08      155    102    71
07      165    100    71
06      155    102    64
05      155    107    83
04      174    108    62
03      167     99    63
02      138     97    63
01      143    105    59

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 私の血圧の記録の今年7月の記録です。薬が昨日までで、きょう行かなければならなかったのですが、孫のポニョがお熱がでて、それに行きまして、帰ってきても、このマンションの用事がありまして、お医者へ行っている時間がありませんでした。

 

     最高血圧  最低血圧  脈拍

31      176    116    58
30      143    100    60
29      147     82    80
28      148     68    65
27      155     94    57
26      130     90    56
25      155    103    58
24      165    111    71
23      164    109    55
22      159     99    52
21      164    109    55
20      173     99    61
19      158    107    58
18      157    112    53
17      157    113    53
16      163    102    51
15      157    103    54
14      157    105    57
13      155    107    59
12      153    108    58
11      154    116    62
10      175    115    71
09      147    102    59
08      155    107    53
07      175    115    51
06      160    110    57
05      155    105    60
04      155    110    60
03      146    102    64
02      160    110    60
01      165    115    59

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73c9eda9.jpg 毎日薬をちゃんと飲むと、かなりしっかりできている義母なのです。
 昨日の午前中長女の家に行きましたら、私のSD(マイクロSDも)入れのカードをとって私に返そうとしないポコ汰です。なんだか、ああいう小さいものがたくさんあると欲しくなるのでしょうね。でも手に持っても、どこにもいれようがないのです。私が困っていましたら、あとでママが返してくれました。
 写真は先週20日に行きましたマザー牧場で、どんどん勝手に歩いてしまうポコ汰です。(03/28)

980218f5.jpg たった今は、義母の薬のことで、柳田公園近くのある薬局へ行っていました。いえ、義母の薬が前にもらったものと二つあって、区別がつかなくなっていたのです。困って電話しましたら、「来てください」ということで、新たにいただきました。それで料金は取りませんでした。 こちらのミスなのに申し訳ないことです。
 それから古い薬は必ず捨ててくださいということでした。それをちゃんと守っていきましょう。
 思えば、パソコンの古いソフトと同じですね。データ部分は必要なわけですが、ソフトは古いものは捨てないと面倒なことになります。
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2017071722 この詩を読むと、どうしても最初は鼻もちならない女性を感じてしまいます。

秋瑾
本是瑤臺第一枝 本是瑤臺(註1)の 第一枝、
謫來塵世具芳姿 謫(たく)せ来りて塵世に 芳姿を具(あらわ)す。
如何不遇林和 如何せん 林和福蔽陦押砲剖はざれば、
飄泊天涯更水涯 天涯を飄泊し 更に水涯(すいがい)。

(註1)瑤臺(ようだい) 西王母のいるところ。月世界のこと。月には西王母という神がいると考えられた。
(註2)林和福〇笋琉焚爾暴颪い討ります。

http://shomon.livedoor.biz/archives/51879639.html  林和靖のことで

梅を妻とし鶴を子として生きた北宋時代の隠栖詩人です。

本当は月世界にいた一番目の花であるのに、
でも俗世界に来てしまい、美しい姿をあらわした。
でも林和覆砲蓮会えなかった、
天のはてをさすらい、地のはてまでさすらおう。

8ddc74fd.jpg 自分は、もともとは月世界のような、素晴らしい世界にいた人間なのに、つまらない男と結婚してしまったという嘆きを書いているわけです。だから、彼女は、よく切れる日本刀を常に持っていたのでしょう。だから、夫は怖くてそばに寄れなかったでしょうね。だって、実際に彼女は、その刀を奮うのですよ。
でも、この秋瑾が、魯迅「薬」に出てくる主人公の革命家なのです(ただし、魯迅の小説では夏喩という男性になっています。

http://shomon.livedoor.biz/archives/51887544.html

ここで私は最後に、以下のように書いています。

最後にカラスがないて、夏瑜の魂が母の前にいたことが分かりますが、この花は夏瑜がやったものではありません。じつにこの花は、多分小説の中にやってはいけないことだろうけれど、どうしても供えざるをえなかった魯迅の気持ちです。
魯迅は秋瑾女史とまた多くの革命家の魂と、そして多分自分の母親にこの花を供えたのだと思います。

だから、私はこの日本刀を構えている秋瑾をいつも思います(あ、彼女の写真は、日本刀を構えてこちらを向いているのです)。「薬」の中で、夏瑜は、彼のことを馬鹿にし、殴る中国の民衆のことを、悲しいと泣いています。でも、その涙がみんな訳がわからないのです。その涙は秋瑾の涙なのです。
私は秋瑾のことを決して忘れることはありません。

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 朝、義母のお迎えが来てくれて、それで送り出すと、少しだけ気持に余裕ができます。もっとも私もすぐに出かけなくてはならないのですが。

 もう毎日同じことを繰り返しています。飲む薬のことを毎日何度も聞かれています。「どれを飲むの?」と聞かれるので、「全部飲むのです」というと、今朝は「薬を見もしないで」と言われてしまいました。でも私も仕方ないのですよ。毎日繰り返し同じことをやっているのですから。
 それで義母を送っていくときに、私は心の中で反省しています。「もっと優しい言葉で話すべきだ」と。

 いつも、私の義姉が私の母を介護してくれていたことを思い出します。実によくやってくれていました。私は自分の母親ですから、どうしても母の認知症状がそんなに進んでいるとは思えませんでした。いや、これは、母を日々看てもいない私なんかには判らないことなのです。

 もう、今は義母の介護で、少々私は疲れ気味です。もう頭を切り替えて、次のことに向かうべきなのですが、でもなかなか難しいことです。でもやり抜いていきましょう。

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d68aaeef.jpg いつも義母の行く「わが家」のお便り帳に、クリスマスツリーの写真を載せようと思ってきていました。でもなかなかあちこちを歩くことができません。
 このツリーは わが家のおかあさん2007.12.18 と同じとき、14日の夜に撮ったのですが、ちょっと暗すぎて、あんまりうまく撮れていません。

 だからちょうど昨日午後4時すぎ、義母のことで医院に行きまして、薬を取りに行ったところで、このツリーを撮り直しました。やはりまだ明るいと、こうして撮れるんですね。07122101

07110802 この頃私は薬は毎朝いつも妻から2種類を渡されて飲んでいます。何の薬だったのかなあ。前には、1日6種類(そのあと8種類)の薬を飲んでいたものでしたが、もうそういう薬は止めてしまいました。なんだか期間無限に飲んでいくことになりそうで、それが嫌でした。
 今のは市販の薬です。
 でももう私の年代以上の方はみな薬を飲んでいますね。そしてそれがかなりの数を飲んでいるのを知っていつも驚いています。そして驚くのは誰も同じなのですが、その薬を飲むのは、期限がなく(つまりいつその薬を飲まなくなってもいいという期限がない)、延々飲んでいかなと駄目だということです。そのことが私が一番嫌なことでした。
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1365a501.JPG義母の薬を取りに来ました。

 もう朝義母を送りまして、速達を郵便ポストに入れて、そのあと薬局に来ました。なんだか大忙しです。
 写真は、その薬局にあるポスターです。

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 私の血圧ナミちゃんから、次のコメントをいただきました。

1. Posted by なみんと    2007年07月17日 22:03
しつこくメールします。血圧はやはり高いですね。
冬場はある程度高くでますがこの時期ですから。
若い時から高いという事ですが薬は飲まれていますか。周さんの感心な事は昔から一切煙草は吸わなかったですよね。そのリスクはないのですからいいですね。薬で血圧を管理するのも仕方がないのでは?

 ええと一時期「あびこくりにっく」通いまして、薬を飲んでいたのですが(10カ月くらいかなあ)、その薬が5種類くらいあって、朝晩飲むのもあって、もうこれが延々に続くのかと思ったら、嫌になりまして(もう心の底から嫌になりました)、止めました。
 まあ、お酒を少なめにすればいいんじゃないかな、と思っていますよ。
 その薬を飲んでいるときに、鎌倉の江の島に行くことがありまして、泊まったホテルで私が朝5つの薬を飲んでいたら、私より5歳くらい上の方が7つの薬を飲んでいました。「俺も、そのうちああして薬が増えていくのかなあ」と思ったら、実に嫌になりました。
 実際に、何がいいのかは判らないのですが、そもそも、薬はもう飲む気がないんですね。だって、私は薬は、水飲まなくても飲めるんですが、「それはいけない」ことらしいです。もう面倒なんですよね。

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0d5b079e.jpg 薬も昨日入れたはずだったのです。きょうは間違いなく入れました。このところ、強い雨が降ったり、今朝のようによく晴れたり大変に忙しい天気ですね。昨晩は長女家族と一緒の食事でした。もう可愛い孫を見て、ただ嬉しい私と妻です。(6/12)
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b538ca22.jpg 白と黄の薬のことは申し訳ありません。さきほどそのことはお話しましたが、たぶん話しても今は忘れているかと思います。眼鏡も今また確認しました。ここを出発するときにまた確認します。申し訳ございません。こうしたことは私たちが確認しないことが一番いけないのです。(6/08)
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06112101 私のところは妻と私で一日交代で、義母の面倒を見ています。今朝は、妻が早く出かけて、私が義母を送り、夕方妻が母を迎えます。きのうはその反対でした。
 でも今朝7時20分に出かけた妻から7時40分にケータイメールがありました。義母に薬を出すのを忘れたというのです。義母の薬はたくさんあります。それをちゃんと出しておかないと、義母は自分では飲むのを忘れています。だから、それを用意して、義母の部屋に持っていきます。
 実はたった今も、義母は私の部屋に別なことで質問にきました。

 思うのですが、こうした介護というのは、いや少なくとも私たち夫婦の場合としかいえないかもしれませんが、夫婦一緒にやんないと無理ですね。一人で介護していたら、身体以上に精神がまいってしまいます。
 それと、自分の娘(私たちの場合は娘です)がそばにいてくれるのが実にいいです。これは大切なことですね。だから、娘の子ども、私の孫が生まれたら、私の両親がやってくれていましたように、私もちゃんと孫の世話を懸命にします。
 こうして、私の両親も義理の両親も、私の子どもたちにしてくれていたことを私たちも自分の孫にしていくのですね。大事なことだな。嬉しいことだなあ。

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 私が魯迅の「吶喊」を初めて読んだのが中学3年生のときです。岩波文庫の竹内好の訳でした。そのときの私の印象といいますと、

 たしかに少しは面白いといえるのかもしれないが、これがスタンダール『赤と黒』やドストエフスキー『罪と罰』などと並ぶ世界文学といえるのだろうか?

などと思ったものです。さらに「野草」も読みましたが、これはもうさっぱり判りませんでした。この感じは高校生になって読みなおしても変わりませんでした。
 それが大学でいわば全共闘運動が後退期になったころ、魯迅の存在が大きく感じられるようになってきたのです。私のいた埼玉大学のバリケードというのは、古い木造校舎でまったく汚くて、しかも私が東大闘争で保釈になって訪れた69年8月、9月の景色は、もう誰もいなくて寂しい限りです。その寂しいバリケードの中で、とくに雨が降ったときに、私には何故か「阿Q正伝」の阿Qの存在や、「狂人日記」のひとつひとつの言葉が、私の心に迫ってくるのでを感じたのです。「薬」という短い小説のひとこまひとこまの場面―赤い饅頭が、墓の前の2人の母親の姿、…―が私の心に淋しく悲しく迫ってくるのです。そこではじめて私には、魯迅の存在は大きく力強い存在として感じることができるよになってきたのです。
 こうして私は、やっと魯迅のことが少しは判ってきたと思える時になったのです。
 その後も、何度も魯迅の「吶喊」を読み返しました。他のたくさんの著作や評論も読んできました。人生のいろいろな時期で読んだ感じが違う作家は、私にはもちろんたくさんいるわけですが、その中でも一番激しく違う感じを与えてくれるのが魯迅です。
 この魯迅について、もっと書いていかなくてはと考えています。 (2003.08.11)

   http://shomon.net/hon/rozin.htm  周の書評(魯迅篇)

 しかし魯迅を知りましてからもう大きな時間が経ちました。でも今は中国という自分の国に魯迅ががっかりしているだろうな、なんて思います。なんでこんなことになってしまったのでしょうね。
 現在王子に住むようになりまして、王子中央図書館にて、この魯迅をさらに読んでいこうとかなり決意しています。
 また新たに魯迅に会いたいという思いでいっぱいです。

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